【2026年4月版】店舗BGMどうしてる?店内音楽の流し方とおすすめサービス11選

店舗でBGMを流そうと考えたとき、「他の店はみんなどうしてる?」「Spotifyじゃダメって本当?」「USENとアプリ、何が違う?」といった疑問が次々と出てきます。店舗のBGM選びは著作権・コスト・選曲の3つをまとめて考える必要があり、意外と迷いやすいテーマです。
この記事では、店舗BGMの実態インタビュー結果・店舗BGMの流し方5つとおすすめ・おすすめの店舗BGMサービス11社を解説します。
この記事でわかること:
- 店舗BGMはみんなどうしてる?業態別の実態
- 店内音楽を流す4つの方法と比較
- Spotify・YouTubeで著作権曲を店舗で使ったらどうなるか
- おすすめ店舗BGMサービス11社 ※ 2026年4月時点の公開情報をもとにしています。 料金や条件は変わることがあるので、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。
目次
- 結論:おすすめは「著作権OKの店舗BGMサービス」
- 【実態】店舗BGMはみんなどうしてる?業態別の方法シェア
- 店内音楽の流し方 4パターン比較
- 店舗で流してはいけない音楽(Spotify・YouTube)
- 店舗BGMサービスの選び方
- おすすめ店舗BGMサービス11選
- 補足:店内BGMが店舗にもたらす4つの効果
- FAQ(よくある質問)
- まとめ|店舗BGMは「著作権OKの店舗BGMサービス」が正解
結論:おすすめは「著作権OKの店舗BGMサービス」

店舗で音楽を流す方法はいくつかありますが、多くの店舗が選ぶおすすめは「店舗BGMサービス」です。理由は、著作権の手続きが不要・音源の選曲も丸投げできる・安価に始められるからです。
なかでも本記事で特におすすめするサービスは BGM Pro(月額980円〜・初期費用0円・カード登録不要の7日間無料トライアル)。業種別プレイリストが充実し、iOS/Android/FireOS/PCブラウザに対応しているため、手持ちの端末ですぐに始められます。
👉 アプリ型の格安サービス7社の詳細比較は 【格安】店舗BGMアプリおすすめ7選|料金・機能・評判を徹底比較 をご覧ください。
【実態】店舗BGMはみんなどうしてる?業態別の方法シェア
BGM Pro編集部で実際に店舗を運営するオーナー・店長30店舗以上に2025年12月〜2026年1月にヒアリングを行い、業種別の傾向を整理しました。
なお、Spotify・Apple Music・YouTubeなどの個人向け音楽サービスは、著作権曲を申請無しで流す場合は著作権違反、申請した場合も利用規約違反となるため、本ヒアリングでは選択肢から除外しています(詳細は後述)。
飲食店(カフェ・居酒屋・レストラン)

個人経営のカフェでは、月額1,000円前後のアプリ型店舗BGMサービスが主流です。開業時にUSEN契約を検討しても、初期費用と月額負担の高さから切り替える例も多く見られました。
一方、居酒屋や中〜大型チェーンの飲食店では、有名曲・J-POPが求められる場合はUSENが選ばれる傾向。J-POPなどの有名曲を流す必要がない場合はBGM Proやモンスター・チャンネルなどのアプリ型の店舗BGMサービスが使われるようです。
またレストランではランチタイムとディナータイムで客層・雰囲気を切り替えたいニーズが強く、雰囲気に応じてプレイリストを選べるBGM Proやモンスター・チャンネルなどの店舗BGMサービスも選ばれやすいようです。
美容室・サロン

個人経営〜中規模の美容室・サロンでは、業種別プレイリストを持つアプリ型店舗BGMサービスが主流です。美容室では洋楽ポップス、ネイルサロンではオルゴール、エステサロンではアンビエント系など、業態ごとに求められるジャンルが選ばれています。
クリニック・病院

歯科・整骨・内科など医療系のクリニックでは、多彩な業種別プレイリストを持つアプリ型店舗BGMサービスが主流です。待合室には不安を和らげるオルゴール、診察室には静かなアンビエントなど、シーン別に選曲されています。
脱毛サロンなどでは患者のプライバシー確保を目的としたマスキング効果のために歌詞付きの曲を流すことも在るようです。
小売・アパレル

小売・アパレルでは、楽曲ジャンルの幅やチャンネル数が豊富な店舗BGMサービスが選ばれる傾向です。ブランドイメージに直結するため、複数のサービスを比較試用してから決めるオーナーも多く、世界観への合致がサービス選択の決め手になります。
ブランドの世界観に厳密にこだわる店舗では、自社でCDや音源を購入し、JASRACに申請・使用料を支払って流すパターンもありました。既存の店舗BGMサービスのチャンネルに収まりきらないセレクトを組みたい場合の選択肢です。
オフィス

オフィスでBGMを導入している企業では、Lo-Fiなどの集中系プレイリストを持つ店舗BGMサービスが主流です。導入率はまだ限定的ですが、集中力やリラックス効果を狙って活用する企業が増えてきています。
ホテル

ホテルでは、複数エリアを一括契約・一括管理できる店舗BGMサービスが主流です。バー・レストラン・ロビー・客室フロアなどエリアごとに求められる雰囲気が大きく異なるため、本部やフロントで全エリアのBGMをまとめて制御できる機能が選択の決め手になります。
共通項
ヒアリング全体を通じて明らかになったのは、業種・規模を問わず「著作権処理済みの業務用サービス」が選ばれているという点です。2018年以降、JASRACによる全国一斉の調停申し立て(22都道府県151事業者166店舗が対象)が行われ、無許諾利用の法的リスクが広く認知されるようになったことが、多くのオーナーの選択基準に影響しているようです(参考:JASRAC 2019年事業説明資料)。
店内音楽の流し方 4パターン比較
どの方法にもメリット・デメリットがあります。一覧で比較します。
| 方法 | 著作権・規約違反リスク | 手軽さ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ◎ 店舗BGMサービス(アプリ型・USEN等) | なし | ◎ | 著作権処理込み。アプリ型はスマホで即日導入、USEN等は専用機器設置 |
| △ CD・購入音源 | 手続きする必要あり | △ | 好きな曲を合法で流せる。申請の手間あり |
| △ 著作権フリー音源 | 低(要確認) | △ | 選曲・更新が全部自分の仕事 |
| △ テレビ・ラジオ | 条件付き | ◎ | CMやトークが入る・非営利条件あり |
◎ 店舗BGMサービス(アプリ型・USEN等)

店舗BGM専用に設計されたサービス群で、アプリ型(BGM Pro・BGM House等)とUSEN等の有線放送型の2種類があります。どちらも著作権処理がサービス側で完了しているため、月額を払うだけで法的リスクをクリアできます。
アプリ型は手持ちのスマホ・タブレットにアプリを入れるだけで使え、工事や専用機器は原則不要。月額350円〜2,100円程度で、業種別プレイリストが用意されているサービスも多いです。
USEN等の有線放送型は楽曲数・チャンネル数が豊富で運用負担が小さい反面、月額6,000円〜+初期費用3万円〜が目安で、アプリ型と比べると5〜8倍程度のコストになります。J-POPやメジャー楽曲を流したい業態(居酒屋・レストラン等)で選ばれやすいです。
△ CD・購入音源(JASRAC手続きで合法化)

自分で購入したCD・ダウンロード楽曲を、JASRAC(および必要に応じてNexTone)に著作権使用料を支払って店舗で合法的に流す方法です。料金は店舗面積500㎡以下なら年額6,000円程度(+楽曲代)が目安。
好きな曲を自由に選べる反面、窓口もしくはインターネットでの申請手続きが必要で、JASRAC管理外の楽曲は別途個別の許諾が必要になります。「好きな曲を流したいが、有線やアプリのチャンネル構成に縛られたくない」という店舗向けです。
△ 著作権フリー音源

著作権管理団体に登録されていないオリジナル楽曲や、商用利用OKの素材サイトから音源をダウンロードして流す方法。費用を抑えられる反面、選曲・管理・更新が全て自分の作業になり、運用コストは意外と高めです。商用利用条件もサイトごとに異なるので、使う前に利用規約の確認が必要です。
△ テレビ・ラジオ

地上波放送とAM/FMラジオのリアルタイム再生は、営利を目的とせず、聴衆から料金を受けない条件を満たす場合にJASRACへの手続き不要と定められています(著作権法38条3項)。ただしCMや番組内容のコントロールができず、BGMとしての実用性は限定的です。
店舗で流してはいけない音楽(Spotify・YouTube)
Spotify・Apple Music・Amazon Music・LINE MUSIC・YouTubeを店舗で流すのはNGです。「月額を払ってるSpotifyなら問題ないでしょ」というのはよくある誤解で、これらは利用規約で商用利用が禁止されています。
個人向けサブスクは規約違反

Spotify・Apple Music・Amazon Music・YouTube Music・LINE MUSICは、利用規約で商用利用(業務用・公共空間での再生)を明確に禁止しています。つまり「著作権使用料をJASRACに別途支払っていた」としても、サービスの利用規約に違反している時点で使えません。
著作権使用料が月額に含まれていない

JASRACやNexToneが管理する楽曲を店舗で流す場合、著作権使用料の支払いが必要です。個人向けサブスクの月額料金は個人利用分しかカバーしていないため、著作権曲を店舗で流した場合著作権違反になります。
著作権違反をすると実際どうなる?過去の判例

JASRACは実際に調査・請求を行っており、過去に訴訟となった事例もあります:
- 札幌の理容店(2014年〜):BGMの使用停止と約3万1,000円の損害賠償支払いを命令(参考:企業法務ナビ)
- 福岡のバー経営者:著作権使用料として約40万円の支払いを命令(参考:Musicman)
- 2018年全国一斉調停申し立て:全国22都道府県151事業者166店舗が対象に(参考:JASRAC 2019年事業説明資料)
悪質と判断された場合は刑事罰の対象にもなり、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります(著作権法119条)。
罰金はいくら?

判例を見ると数万円〜数十万円の損害賠償が中心ですが、開業からさかのぼって未払い使用料を請求されるケースもあります。数年分を一括請求されると数百万円単位になる可能性も否定できません。
「バレないだろう」ではなく、最初から著作権OKの店舗BGMサービスを選ぶのが経営リスク管理として合理的です。
店舗BGMサービスの選び方
店舗BGMサービスを選ぶときは、以下4つの軸で比較すると整理しやすいです。
| 判断軸 | 確認ポイント |
|---|---|
| 料金 | 月額・初期費用・年間コスト・最低契約期間 |
| 対応端末 | iOS / Android / FireOS / PC / ブラウザ |
| 楽曲・プレイリストの質 | 業種別プレイリストの有無、楽曲数、ジャンル幅 |
| 操作性 | アプリUIの使いやすさ、再生の安定性 |
① 料金

月額料金だけでなく、初期費用・最低契約期間も合算して年間コストで比較しましょう。アプリ型は月額350〜2,100円+初期0円、有線放送は月額6,000円〜+初期3万円〜+契約24ヶ月と大きく差が出ます。
② 対応端末

手持ちのiPhone・iPad・Androidでそのまま使えるか、店舗のPCやタブレットで使えるかを確認。対応端末が広いサービスほど、端末買い替えや運用変更がしやすくなります。
③ 楽曲・プレイリストの質

業種別プレイリストの有無は選曲の手間を左右する大きな要素。自店の業態(カフェ・美容室・クリニック等)に合ったプレイリストが用意されているサービスを選ぶと、日々の運用がラクになります。またジャンルもオールジャンルカバーしているものがおすすめです。
④ 操作性

店舗スタッフ誰でも迷わず操作できるか、再生が途中で止まらないかは、毎日使う店舗BGMでは特に重要。無料トライアルで実機を触って確認するのが確実です。
格安アプリ型サービスの操作性については 【格安】店舗BGMアプリおすすめ7選|徹底比較 をご覧ください。
これら4つの軸を踏まえて、次の章では実際におすすめの店舗BGMサービスを紹介します。
おすすめ店舗BGMサービス11選
実際に選ばれている店舗BGMサービスを11社紹介します。
| サービス | 月額(税込目安) | 初期費用 | 対応端末 | ジャンル | 業種別プレイリスト | こんな店舗向け |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BGM Pro | 980円〜 | 0円 | iOS / Android / FireOS / PCブラウザ | オールジャンル | あり | コスパ最優先・業種別プレイリスト |
| BGM House | 1,089円〜 | 0円 | ブラウザ | オールジャンル | なし | ブラウザ完結で運用 |
| BGMC Station | 1,078円〜 | 0円 | iOS / Android / FireOS / PCブラウザ | インスト | なし | 生演奏にこだわるカフェ |
| モンスター・チャンネル | 2,068円〜 | 0円 | iOS / Android / Fire / PC | オールジャンル | あり | 有線放送から乗り換え・有名曲あり |
| ナッシュ音楽チャンネル | 350円〜 | 0円 | iOS / Android / ブラウザ | インスト+効果音 | なし | 効果音・イベントBGMも使う |
| らくネット | 690円 | 4,000円 | ブラウザ | インスト | なし | とにかく月額を最小化 |
| Simple BGM | 550円〜 | 0円 | iOS / Android | インスト | あり | 操作をシンプルに |
| OTORAKU | 約3,608〜4,488円(税込換算) | 3,000円(税抜) | iOS / Android | オールジャンル | あり | USEN系をお手頃に・1,500万曲 |
| スターデジオ | 要問合せ(Air 4,950円/光 4,400円:参考値) | 0円 | 専用タブレット / 光BOX | オールジャンル | あり | J-POP・演歌・K-POPまで110CH |
| USEN(USEN MUSIC / MUSIC Entertainment) | 要問合せ〜11,480円(税抜) | 要問合せ〜150,000円(税抜) | 専用機器 | オールジャンル | あり | 業界最大手・J-POP等有名曲・映像配信も対応 |
| FaRao PRO | 3,000円〜(税別) | 要問合せ | iPad / 光BOX+ | オールジャンル | あり | 多店舗をセンターから一括管理 |
1. BGM Pro — 月額980円〜

業種別プレイリストが充実し、iOS/Android/FireOS/PCブラウザと対応端末が幅広い。バックグラウンド再生・自動ループ再生に対応。自社著作権楽曲のみ配信のためJASRAC申請不要。クレジットカード登録不要の7日間無料トライアルがあり、複数店舗の一括契約にも対応。 → BGM Pro公式
2. BGM House — 月額1,089円〜

ブラウザだけで動作しアプリインストール不要。自社制作楽曲中心で、落ち着いた雰囲気のカフェ・雑貨店・サロンに馴染みやすい。操作画面は非常にシンプル。7日間無料トライアル。 → BGM House公式
3. BGMC Station — 月額1,078円〜

YouTubeチャンネル「Cafe Music BGM channel」の楽曲を店舗で商用利用できる形で提供。全曲が生演奏のインストゥルメンタルで、カフェ系空間との相性が良い。対応端末はiOS/Android/FireOS/ブラウザ。14日間無料トライアル。 → BGMC Station公式
4. モンスター・チャンネル — 月額2,068円〜

世界500万曲から1,000以上のチャンネルを提供。スケジュール機能で時間帯別に自動切替可能。バースデーソング・閉店BGM・タイムセール用のツール系チャンネルも充実。有線放送からの乗り換え先として人気。14日間無料トライアル。 → モンスター・チャンネル公式
5. ナッシュ音楽チャンネル — 月額350円〜

効果音・クリスマス・ハロウィン・お正月などイベント系BGMが他サービスより充実。iOS/Android対応(PC非対応)。月額350円〜と格安帯最安クラス。14日間無料トライアル。 → ナッシュ音楽チャンネル公式
6. らくネット — 月額690円

月額は格安帯最安水準だが、初期費用4,000円が必要。ブラウザ型でタイマー機能あり。チャンネル数は25〜30と少なめ。登録月+翌月末まで無料で試せる。 → らくネット公式
7. Simple BGM — 月額550円〜

UIが極限までシンプルで、アプリを開いて再生を押すだけ。iOS/Android対応。チャンネルは12種と絞られているが迷う要素が少ない。4時間の無料体験あり。 → Simple BGM公式
8. OTORAKU(オトラク)

USEN傘下で楽曲数1,500万曲・プレイリスト600以上。料金は公式サイト上で税抜表記:通常プラン4,080円/月(6ヶ月契約)、2年割3,680円/月、3年割3,280円/月(税込換算で約4,488円〜3,608円/月)。初期費用3,000円(税抜、キャンペーン時無料)。当月最大31日間の無料トライアルあり。JASRAC・NexTone・RIAJ対応。iOS/Androidアプリ対応。 → OTORAKU公式
9. スターデジオ(Air / 光)

第一興商が運営。110チャンネルでJ-POP・演歌・洋楽・ジャズ・クラシック・K-POPまで幅広い。Airは専用タブレット、光はフレッツ光回線経由。月額は公式非公開(要問い合わせ/参考値:Air 4,950円・光 4,400円)。著作権処理代行。 → スターデジオ公式
10. USEN(USEN MUSIC / USEN MUSIC Entertainment)

業界最大手。J-POPなど有名曲を流せるのが特徴で、居酒屋・レストラン・商業施設など幅広い業態で採用されています。月額は要問い合わせ(LTEモデルはSIM発行手数料3,000円+、Wi-Fiモデルは問い合わせ)。通信機能内蔵の「USEN MUSIC with AIR」プランもあり。
映像配信(デジタルサイネージ)機能を統合した「USEN MUSIC Entertainment」もラインナップされており、音楽だけならUSEN MUSIC、映像と音楽を一括で運用したいならUSEN MUSIC Entertainmentが選択肢になります。 → USEN MUSIC公式料金ページ
11. FaRao PRO

日本コロムビアが運営。500以上のチャンネル・センター管理(本部から多店舗の設定一括制御)・店内アナウンス・スケジュール機能。14日間の無料トライアルあり。月額3,000円〜(税別)。初期費用はプランにより異なるため要問い合わせ。アプリ版(iPad等)・光BOX+版に対応。 → FaRao PRO公式
目的別おすすめまとめ

- コスパ最優先でセンスある曲を流したい → BGM Pro(月額980円〜・業種別プレイリスト)
- 業界最大手の総合力・J-POPを流したい → USEN(音楽のみならUSEN MUSIC、映像も併用ならUSEN MUSIC Entertainment)
- スケジュール機能を使いたい → モンスター・チャンネル
- 格安アプリを詳しく比較したい → → 格安記事7社比較
→ まずは BGM Pro の7日間無料トライアル で試してみてください(クレジットカード登録不要・自動課金なし)
補足:店内BGMが店舗にもたらす4つの効果
最後に、店舗BGMを導入する意味を改めて整理します。BGMは単なる「空間の埋め音」ではなく、空間づくりや顧客体験に関わる要素だと考えられています。
① 空間・ブランドイメージの演出
BGMは店舗の第一印象を形作る要素のひとつです。ジャズが流れるカフェ、アップテンポの曲が鳴るアパレル、ピアノが流れるクリニックのように、音楽はブランドの世界観を補助的に伝える役割を担います。マーケティング学者のPhilip Kotlerは1973年の論文「Atmospherics as a Marketing Tool」で、音楽を含む店舗の感覚的演出(atmospherics)が購買行動に影響することを早くから指摘しています(参考: Kotler, P. 1973, Journal of Retailing)。
② 購買行動・滞在時間への影響
テンポの速い音楽は客の動作を速め回転率を上げる傾向、ゆったりした音楽は滞在時間を長めにする傾向があります。米国のマーケティング研究者Ronald E. Millimanの研究で、スーパーマーケットでは速いテンポの音楽で客の歩行速度と売上が変化すること(Milliman 1982, Journal of Marketing)、レストランでは遅いテンポの音楽で客の滞在時間と1人あたり飲料注文数が増えること(Milliman 1986, Journal of Consumer Research)が確認されています。時間帯別にBGMを切り替える運用を取り入れる店舗もあります。
③ マスキング効果(プライバシー確保)
無音の店内では客同士の会話が周囲に届きやすくなりがちです。BGMが適度に流れると、会話が周囲に聞こえにくくなるマスキング効果が期待されます。美容室・クリニック・レストランなど、プライバシーを重視したい業態で意識されることが多い効果です。
④ スタッフの環境づくり
無音の空間よりも、適度なBGMがあるほうが働きやすいと感じるスタッフもいます。業態やチームの好みに応じて、スタッフエリアのBGMを工夫することも選択肢のひとつです。
よくある質問(FAQ)
Q1:店でフリーBGMを流してもいい?
商用利用OKと明記された音源なら可能です。ただしサイトごとに利用規約が異なり、一部条件付き(商用利用は有料プランのみ等)のものもあるので、使用前に必ず規約を確認してください。著作権フリーと名乗っていても実は著作権管理団体に登録されている楽曲もあるので注意が必要です。
Q2:店舗でBGMを流すと罰金はいくら?
無許諾で著作権管理楽曲を店舗で流した場合、過去の判例では数万円〜数十万円の損害賠償が中心です。ただし開業時からさかのぼって未払い使用料を請求されるケースもあり、数年分一括で請求されると数百万円規模になる可能性もあります。最悪の場合は刑事罰(10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金)の対象にもなります。
Q3:お店でAmazon Musicを流してもいい?
NGです。Amazon MusicもSpotify・Apple Musicと同じく、利用規約で商用利用を禁止しています。月額料金に店舗利用分のライセンスは含まれていません。
Q4:店内でBGMをかける理由は?
主に①雰囲気作り、②購買行動の誘導、③プライバシー確保(マスキング)、④スタッフのパフォーマンス向上、の4つの効果があります(詳細は前述の「補足:店内BGMが店舗にもたらす4つの効果」参照)。
Q5:お店でSpotifyを流してもいい?
NGです。Spotifyの利用規約には商用利用を制限する旨の記載があります。個人プラン・ファミリープラン・Spotify Premium含め、月額料金を支払っていても店舗で流すことはできません。
Q6:JASRACに個別申請する方法と料金は?
CDや購入楽曲を店舗で流したい場合は、JASRAC公式サイトから申請できます。料金は店舗面積・席数などで変わりますが、年額6,000円〜が目安(500平方メートル以下の場合)。ただしその場合楽曲の購入もする必要があるため、月額使用料込みの店舗BGMサービスを使ったほうが、個別申請よりも手軽で総合コストも下がることが多いです(JASRAC公式料金)。
Q7:BGM用のスピーカーはどうやって選ぶ?
一般的には、既存のスピーカーにBluetoothや有線ケーブルで接続するのが最も手軽です。新規導入なら、店舗の広さに合わせて天井埋め込み型(広い空間向け)・壁掛け型(中規模)・スタンド型(小店舗)から選択。USEN MUSICなど機器設置型のサービスではスピーカー含めて提案してくれます。
まとめ|店舗BGMは「著作権OKの店舗BGMサービス」が正解
店舗BGMの流し方は5つありますが、手間・コスト・安全性のバランスで選ぶなら「著作権OKの店舗BGMサービス」が事実上の1択です。
- ✕ SpotifyやYouTubeを店舗で流すのは規約違反+著作権違反のリスクがある
- ◎ 月額350円〜2,100円のアプリ型サービスなら著作権処理込みで安心
- ◎ 機能・規模・予算に応じて11のサービスから選べる
中でもおすすめの店舗BGMサービスは BGM Pro。月額980円〜・初期費用0円で、業種別プレイリストが充実しiOS/Android/FireOS/PCブラウザに対応。カード登録不要・自動課金なしの7日間無料トライアルがあり、気軽に試せます。
まずは無料トライアルで、自店の雰囲気に合うかを確認するのが失敗しない一番の方法です。
この記事の著者
BGM Pro
マガジン編集部
店舗BGMアプリ「BGM Pro」を運営するチームです。店舗運営に役立つ情報をわかりやすくお届けするマガジンの編集責任者として、記事の企画・執筆・監修を担当しています。これまでに累計3,000曲以上の店舗向けBGM楽曲の制作・選定に携わってきました。