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病院・クリニックBGMの効果と音楽ジャンル・おすすめサービス7選【2026年版】

病院・クリニックBGMの効果と音楽ジャンル・おすすめサービス7選【2026年版】

「病院・クリニックの待合室で、どんなBGMを流せばいいのか分からない」「JASRACの使用料は本当に医療機関は免除なの?」「待合室と診察室で別のBGMを流したい」——こうした悩みを抱える開業医・院長の方は少なくありません。

結論からお伝えすると、病院・クリニックBGMで失敗しないためには、(1) 患者の不安を和らげるジャンル選定、(2) JASRAC・NexToneの著作権処理状況の確認、(3) 診療科や空間に応じた選曲、(4) 月額1,000〜3,000円台で運用負担の少ないサービスへの加入の4点を押さえることが必要です。

特に、SpotifyやYouTubeなど個人向け音楽サブスクの院内利用は、各サービスの利用規約に違反します

迷ったら、月額980円〜・JASRAC申請不要・7日間無料トライアル付きBGM Pro から試すのが、コスト・著作権・操作性のバランスがよく、もっとも確実です。

※ 2026年5月時点の各社公開情報をもとにしています。料金や条件は変わることがあるので、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。


この記事の結論:病院・クリニックBGMで失敗しない4つのポイント

病院・クリニックBGMで失敗しない4つのポイント

  1. 患者の不安を和らげるジャンルを選ぶ — クラシック・ピアノヒーリング・オルゴール・自然音が4大定番。1/fゆらぎを含む楽曲が緊張を緩和します。
  2. JASRAC使用料は医療機関は当分の間免除 — 福祉施設・医療施設・教育機関でのBGM利用はJASRAC使用料が免除されています。ただしNexTone管理楽曲・個人向けサブスクは別途確認が必要です。
  3. 診療科と空間で選曲を分ける — 内科は落ち着いたピアノ、小児科はオルゴール・童謡、産婦人科は穏やかなクラシック系。待合室と診察室で別のBGMを流す運用も効果的です。
  4. 月額980円〜の店舗向けBGMサービスを選ぶ — JASRAC・NexTone処理済みで、商用利用OKの店舗向けサブスクサービスを使うのが、操作性とコストのバランスが最も良い選択です。

なぜ病院・クリニックにBGMが必要か|売上・満足度・スタッフ視点の5効果

病院BGMの5つの効果

病院・クリニックのBGMには、(1)患者の緊張・不安の緩和、(2)診察室の音漏れ防止(マスキング効果)、(3)待ち時間の体感短縮、(4)スタッフの心理的負担軽減、(5)手術室での集中力向上の5つの効果が期待できます。それぞれの効果と医学的な背景を順に解説します。

患者の緊張・不安を和らげる|1/fゆらぎとクラシック効果

1/fゆらぎとリラックス効果

検査や治療を受ける患者の多くは、待合室で緊張と不安を抱えています。BGMを流すことで、こうした緊張や不安を緩和できます。特に「1/fゆらぎ」を含む音は、人をリラックスさせる効果があるとされています。

1/fゆらぎとは、雨音やさざ波、小鳥のさえずりといった自然界の音などに含まれている"リズムの揺らぎ方"のことです。これらの音と同様の揺らぎを含む音楽をBGMに採用すると、患者の緊張や不安が和らぎやすくなります。

クラシックの名曲のなかにも1/fゆらぎが含まれているとされる議論が、音響工学・心理学の領域で長年なされています。緊張緩和を目的にBGMを流すなら、自然界の音や、クラシックの名曲をピアノアレンジしたものなどが向くと考えられます。

医療現場における音楽の不安緩和効果については、術前不安・処置前不安に関する研究報告が複数知られています。一例として、治療前にBGMを聴いた患者は、聴かなかった患者と比べて心拍数や血圧の上昇が抑えられたとする報告があります。検査や治療の前に緊張を緩和させることは、正確なバイタルデータを取るうえでも重要だと考えられます。

待合室・診察室の音漏れを防ぐ|マスキング効果でプライバシーを守る

マスキング効果のイメージ

BGMにはマスキング効果があります。マスキング効果とは、音で雑音を打ち消し、雑音を聞き取りにくくする働きです。

病院・クリニックの待合室と診察室がカーテンや薄い壁で仕切られているだけの構造の場合、診察室での医師と患者の会話が外まで漏れてしまうことがあります。患者のプライバシーに関わる病名や症状の話が他の患者に聞こえると、信頼関係を損ないかねません。

BGMを流すことで、診察室の中の会話だけでなく、医療機器が発する音、トイレの音、注射時の患者の声などもマスキングできます。音のカーテンとしてプライバシーを守る役割は、医療機関でのBGMにおいて特に重要な機能です。

待ち時間を短く感じさせる|感情誘導効果

待ち時間短縮効果

患者にとって、病院・クリニックの待ち時間は短ければ短いほど良いものです。実際の待ち時間は変えられませんが、BGMによる感情誘導効果で、体感的な待ち時間を短く感じさせることはできます。

ポイントは、ややアップテンポで明るめの楽曲を選ぶこと。ゆったりしすぎたスローテンポばかりだと時間の流れが遅く感じられますが、適度なテンポ感のあるクラシックやピアノ曲を交えることで、時間の経過を早く感じやすくなります。

ただし、体調不良で来院している患者にとってはアップテンポすぎる楽曲が不快音になる場合もあります。曲調の選定には十分配慮が必要です。

スタッフのモチベーション向上|働きやすい雰囲気づくり

スタッフのモチベーション向上

BGMは患者だけでなく、医師・看護師・受付スタッフにも良い効果をもたらします。医療現場特有の緊張感を和らげ、スタッフの心理的負担を軽減することで、ストレスの軽減にもつながります。

事務作業など単調になりがちな業務では、適度なテンポの音楽が作業効率を高める場合があります。明るい雰囲気の音楽は職場全体の雰囲気を改善し、スタッフ同士のコミュニケーションを活性化させ、チームワークの向上にもつながります。

手術室での効果|患者の安心感と医師の集中力UP

手術室BGM

手術室にBGMを取り入れる病院も増えています。患者の意識がある中で行う局所麻酔の場合、無音だと緊張状態が続いてしまい、患者の不安が増幅するおそれがあります。手術室に入ってから麻酔を施すまでの間、患者が希望した楽曲を流すことで、緊張や不安を緩和できます。

医師にとっても、手術中のBGMは集中力を高める効果があります。ミスが許されない環境で集中力をキープするには、医師の希望に合わせた静かなBGMが役立ちます。空間演出だけでなく、人間の感情にも影響を与えるBGMは、手術室でも有効に活用できる可能性があります。


病院・クリニックでBGMを流す4つの方法とOK・NG比較

病院・クリニックでBGMを流す方法は、(1)個人向け音楽サブスク(規約違反でNG)、(2)地上波ラジオ(条件付きOK)、(3)USEN等の有線放送(OK・月額6,000円〜)、(4)店舗向けBGMサブスクアプリ(おすすめ・月額790〜3,000円台)の4つに分類できます。費用と運用負担のバランスでは、JASRAC・NexTone処理済みの店舗向けBGMサブスクアプリが最も現実的な選択肢です。

方法合法性月額目安工事著作権
個人向け音楽サブスク(Spotify/YouTube Music/Apple Music等)NG980〜1,580円不要規約違反
地上波ラジオ条件付きOK0円(受信機代のみ)不要著作権法上の例外規定で可
USEN(有線放送)OK6,000円〜必要処理済み
店舗向けBGMサブスクアプリ(BGM Pro等)おすすめ790〜3,000円台不要処理済み

【NG】個人向け音楽サブスク(Spotify、YouTube Musicなど)

NG例:個人向け音楽サブスク

Spotify・YouTube Music・Apple Music・Amazon Music・LINE MUSICといった個人向け音楽サブスクの院内利用は、各サービスの利用規約で個人および非営利目的に限定されています。

利用規約に記載されている通り、Spotifyは個人および非営利目的でのみ使用できます。つまり、バー、レストラン、学校、店舗、サロン、ダンススタジオ、ラジオ局などの事業所で、公にSpotifyを放送または再生することはできません。 (出典:Spotify公式サポート

医療機関も「事業所」に該当するため、これらのサービスを病院・クリニックの待合室や診察室で流すことは規約違反です。個人向けサブスクは契約者の個人利用ライセンスのみで店舗BGM用の権利処理がされていないため、サービス側からアカウント停止・契約解除などの措置を受けるリスクがあります。

詳細はSpotifyとYouTubeの店舗利用ルールを解説した別記事を参照ください。

【△】地上波ラジオ

地上波のテレビ・ラジオ放送を待合室で流すこと自体は、著作権法第38条第3項に基づき、通常の家庭用受信機による受信であれば著作権侵害にあたりません。実際、街の小さな診療所などではテレビ・ラジオを流しっぱなしにしているところもあります。

ただし、体調不良で来院している患者にとっては、出演者やDJの声、ニュースの暗い話題などが不快に感じられることがあります。診療科や患者層によっては、ラジオよりも穏やかなBGMサービスを選ぶほうが適しています。

なお、インターネットラジオ(radiko等)の業務利用は許諾が必要なケースが多いので、別途確認してください。

【OK】USEN(有線放送)

USENに代表される有線放送は、医療機関でも長く使われてきたBGMの定番です。専用のチューナーやタブレットを設置し、医療機関向けに編成されたチャンネルから選んで流す形式です。

  • 月額6,000円〜(税抜)(USEN MUSIC基本プラン)
  • JASRAC・NexToneの著作権処理済み
  • 医療機関向けに「やさしいクラシック」「ヒーリング・クラシック」「マタニティ・クラシック」「オルゴール」など多数のチャンネル
  • 24時間365日サポート
  • 専用機器の設置工事が必要

専用機器の設置・解約時の機器返却がやや手間ですが、安定運用と手厚いサポートを求める法人病院には確かな選択肢です。

【おすすめ】店舗向けBGMサブスクアプリ(BGM Pro・モンスター・OTORAKU・らくネット等)

BGM Pro 公式サイト

医療機関向けのBGMサブスクアプリは、有線放送の代替として急成長している選択肢です。

  • 月額790〜3,000円台と有線(USEN MUSIC 6,000円〜)の5分の1〜半額
  • スマホ・タブレット・PCにアプリをダウンロードするだけ
  • 設置工事・専用機器不要
  • JASRAC・NexTone処理済み
  • 業態別プレイリスト・自動ループ・スケジュール機能

特に、店舗BGM専用に作られた BGM Pro は、月額980円から(2年プラン・税込)と最安帯で、業態を選ぶだけで雰囲気に合った楽曲が流れる仕組みになっています。


病院・クリニックの著作権の基本|JASRAC医療機関免除を正しく理解

JASRAC医療機関免除の概要

病院・クリニックのBGMは、店舗BGMと同様に「公衆への伝達」にあたり、原則として著作権者の許諾が必要です。ただし、医療機関には特別な使用料免除規定があります。

公衆への伝達と著作権許諾の必要性

著作権法上、楽曲を流す行為は「公衆への演奏(伝達)」にあたります。著作権者(作詞者・作曲者・歌手・演奏者・レコード会社など)の許諾がない楽曲を、不特定多数の聴衆がいる場で再生することは、原則として著作権侵害になります。

著作権の管理は主にJASRAC(日本音楽著作権協会)NexTone の2つの団体が担っており、店舗BGMの利用にはこれらへの使用料支払いが必要です。

JASRAC「医療施設の当分の間使用料免除」公式引用

JASRACの使用料規定では、福祉施設・医療施設・教育機関でのBGM利用は当分の間使用料免除となっています。

  1. 使用料規定上、当分の間使用料免除となる利用 (1)福祉施設での利用 (2)医療施設(医療法・介護保険法に基づく施設)での利用 (3)教育機関での利用 (4)事務所、工場等での主として従業員のみを対象とした利用 (5)露店等での短時間で軽微な利用 (出典:JASRAC公式:各種施設でのBGM

つまり、医療法に基づく病院・診療所・クリニックであれば、JASRAC管理楽曲をBGMとして流す際の使用料は当面不要ということです。市販のCDやダウンロードした楽曲を院内BGMとして再生することも、JASRAC管理楽曲であれば現状は問題ありません。

ただし、「当分の間」という表現が使われている点には注意が必要です。将来的に免除規定が見直される可能性がゼロではないため、長期運用を考えるなら著作権処理が完了している店舗BGMサービスを使うのが無難です。

NexTone管理楽曲は別途確認が必要

JASRAC以外にも、NexTone(ネクストーン)という著作権管理団体があります。J-POPの新曲やインディーズ系楽曲はNexTone管理になっていることがあり、JASRAC免除規定とは別の扱いです。

NexToneは医療施設向けの一律免除規定を設けていないため、NexTone管理楽曲を医療機関で流す場合は個別の確認・許諾が必要なケースがあります。安全に運用するには、JASRAC・NexToneの両方を処理済みの店舗BGMサービスを使うのが最も確実です。

個人向け音楽配信サービスの規約

JASRAC免除があっても、Spotify・YouTube Music・Apple Musicなどの個人向け音楽配信サービスは利用規約で店舗利用が禁止されています。

・Apple Media Servicesは、お客様による個人的かつ非商業的利用に限り提供されます。 (出典:Apple Media Services利用規約

院内利用は規約違反にあたるため、これらのサービスは医療機関のBGMには使えません。

罰則|無許諾で楽曲を流した場合のリスク

著作権法上の罰則

著作権法違反の罰則は次のとおりです。

  • 個人の場合: 10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(併科される可能性もあり)
  • 法人の場合: 最大3億円以下の罰金
  • 2018年改正: 一部非親告罪化(著作権者の告訴なく公訴可能なケースあり)
  • 私的利用目的の違法ダウンロード: 2年以下の懲役または200万円以下の罰金

医療機関でJASRAC免除規定の対象となる範囲ではこれらの罰則は科されません。ただしNexTone管理楽曲は別途確認が必要で、個人向けサブスクの院内利用は各サービスの利用規約に違反します。

訴訟事例|JASRAC vs 店舗

過去にはJASRACが個人経営の小規模店舗(飲食店・社交ダンス教室・カラオケ店など)に対して、無許諾の楽曲使用を理由に提訴した事例が複数報じられています。最高裁では社交ダンス教室における音楽利用に関する判決(平成15年12月、平成15年(受)第930号) など、店舗・施設での音楽利用に対するJASRACの権利行使を認める判例も確立しています。

医療機関は当面JASRACの使用料免除対象ですが、SpotifyやYouTubeなど個人向けサブスクの院内利用は医療機関でも規約違反になるため注意が必要です。 (出典:JASRAC公式:プレスリリース最高裁判所判例検索

店内BGMの著作権完全ガイド 関連記事 店内BGMの著作権完全ガイド|商用利用OKな5つの方法とJASRAC申請不要のおすすめ店舗BGMサービス【2026年版】 店内BGMの著作権はどう処理する? JASRAC・NexToneの仕組み、商用利用OKな5つの方法、JASRAC申請不要の店舗BGMサービス、罰則と訴訟事例まで、店舗オーナー向けに網羅的に解説します【2026年版】。 2026/04/22

雰囲気・コンセプト別おすすめ音楽ジャンル7選

病院・クリニックのBGMで定番なのは、クラシック・ピアノヒーリング・ヒーリング/自然音・オルゴール・童謡・室内楽・アコースティックポップス(インスト)の7ジャンルです。クラシックとピアノヒーリングが全診療科向けの基本で、小児科にはオルゴール・童謡、産婦人科には穏やかなクラシック系、整形外科・リハビリにはアコースティックポップスが向きます。

ジャンル代表例向く診療科・空間
クラシック(弦楽器・ピアノ)穏やかな弦楽四重奏・ピアノソロのクラシック全診療科・待合室・手術室
ピアノヒーリング名曲のピアノソロアレンジ、ヒーリング系インスト全診療科・診察室
ヒーリング・自然音鳥のさえずり、波の音、川のせせらぎ心療内科・産婦人科・整体併設
オルゴール童謡・名曲のオルゴールアレンジ小児科・処置室
童謡・キッズ向けインスト子ども向け楽曲のインストアレンジ小児科
室内楽(バロック・古典派)弦楽四重奏・チェンバロ系の室内楽美容外科・歯科・上質感重視
アコースティックポップス(インスト)アコギ・マリンバ系整形外科・リハビリ

それぞれのジャンルの特徴と、向く診療科・空間を順に解説します。

落ち着き・リラックス → クラシック(ピアノ・弦楽器)

ゆったりとした曲調が特徴のクラシック音楽は、左脳を休ませてリラックスさせる効果があるとされています。1/fゆらぎを含む楽曲も多く、患者の緊張緩和には最も向くジャンルです。同じフレーズを繰り返す穏やかな楽曲はリラックス効果がさらに高まると言われています。

待合室・手術室など、患者が緊張・不安を抱えやすい空間に向きます。

安心感・癒し → ピアノヒーリング

ピアノの繊細かつダイナミックな音色は、ときに寄り添うようにそっと包み込んでくれるものです。特にピアノのソロは、年代を問わず親しまれる傾向があるため、病院・クリニックのBGMに最適です。クラシック以外のモダンなピアノ楽曲、映画音楽のピアノアレンジなどもおすすめです。

自然志向・脱緊張 → ヒーリング・自然音

小鳥のさえずり、波の音、川のせせらぎ、雨音などの自然音には、1/fゆらぎが豊富に含まれているとされ、自然と同様の揺らぎを含むヒーリング音楽はリラックス効果が得られやすいと考えられています。

ヒーリング音楽(自然音をベースにしたBGM)は、心療内科・産婦人科・整体院の併設クリニックなど、深いリラックスを求める空間に向きます。

子ども向け・親しみ → オルゴール

オルゴールの音には、自然の音に近いリラックス効果があります。日本ではまだ正式な治療法として認められていないものの、「オルゴール療法」 として様々な病気への回復例が報告されているとも言われます。

特に小児科の待合室にオルゴール曲をBGMにすることで、診察や検査を怖がる子どもの興味を音楽に向けられることがあります。診察室・処置室では、子どもが知っている楽曲のオルゴールアレンジなどを流すと、お子さまが落ち着きやすくなります。

子ども向け・楽しさ → 童謡・キッズ向けインスト

童謡は、小児科の待合室や診察室で流すのにおすすめです。子どもたちが聞き慣れた音楽を流すことで、緊張を和らげる空間を作れます。子ども向け楽曲のインストアレンジやピアノアレンジなども、お子さまだけでなく親世代にも親しまれます。

高級感・上質 → クラシックピアノ・室内楽

美容外科・歯科クリニックなど高級感を売りにする医療機関では、室内楽やバロック音楽が向きます。バロック〜古典派の弦楽四重奏やチェンバロ中心の室内楽は、上質な空間を演出しつつ、患者を緊張させない選曲ができます。

明るさ・前向き → アコースティックポップス(インスト)

リハビリテーション施設・整形外科など、患者が「前向きな気持ちで治療に臨みたい」空間には、アコースティックギターやマリンバ系のインストポップスが向きます。歌詞のないインストならば言語的な情報処理を必要とせず、患者がリラックスしながら明るい気分になれます。


診療科別BGMの選び方|内科・小児科・心療内科・産婦人科ほか

診療科ごとに患者層や治療内容が異なるため、最適なBGMジャンルも変わります。主要9診療科の選び方を整理します。

診療科おすすめジャンル選曲のポイント
内科・内科系(一般診療)クラシック・ピアノ・ヒーリング落ち着いた選曲、テンポはスロー〜ミディアム
小児科オルゴール・童謡・キッズ向けインスト親しみやすさ、子どもの不安緩和
心療内科・精神科ヒーリング・自然音・アンビエント静謐さ重視、刺激の少ない選曲
産婦人科クラシック(穏やかな曲調)・ピアノ胎教を意識、母体のリラックス
整形外科・リハビリアコースティックポップス・軽快なクラシック明るく前向きな曲調
透析クリニックヒーリング・クラシック・自然音長時間滞在に耐える穏やかさ
歯科・歯医者クラシック・ピアノヒーリング治療音のマスキング、緊張緩和
耳鼻咽喉科ピアノヒーリング・クラシック静かめ、聴覚への配慮
皮膚科・美容皮膚科クラシック・ジャズ系インスト上質感、待ち時間に適した穏やかさ

内科・一般診療

幅広い年齢層の患者が訪れる内科は、全世代に親しみのあるクラシック・ピアノ・ヒーリングが無難な選曲です。歌詞のないインストゥルメンタルを選ぶことで、患者の気持ちが安らぎやすくなります。

小児科

診察や検査を怖がる子どもを落ち着かせるには、オルゴール曲やキッズ向けインストゥルメンタルが定番です。子どもが知っている楽曲をクラシック風にアレンジしたものやオルゴールバージョンなどは、お子さまの興味を音楽に向ける効果が期待できます。

心療内科・精神科

心療内科や精神科の患者は、強い不安・抑うつ状態にある場合が多いため、刺激の少ないヒーリング音楽・自然音・アンビエントが向きます。アップテンポな楽曲、歌詞のあるポップスは避けたほうが無難です。

産婦人科

妊婦の多いクリニックでは、胎教にいいとされる穏やかなクラシック楽曲を流すと喜ばれます。母体がリラックスすることが第一なので、ヒーリングミュージック・ピアノ・鳥の声などの自然音BGMもおすすめです。出産時には妊婦一人ひとりの希望に沿った楽曲を流す病院もあります。

整形外科・リハビリテーション

整形外科やリハビリ専門のクリニックでは、患者が前向きになれるような軽快で明るい音楽が望ましいでしょう。診察室や待合室では静かなヒーリングミュージック、リハビリルームでは軽快な音楽、と分けることで、リハビリルームに入った瞬間から「今日もリハビリを頑張ろう」というスイッチが入りやすくなります。

透析クリニック

透析クリニックは患者が4〜5時間にわたり滞在するため、長時間聞いても疲れない穏やかな選曲が必要です。ヒーリング・クラシック・自然音をベースに、時間帯で曲調を変える運用が向きます。

歯科・歯医者

歯科治療では、ドリルや吸引器の音をマスキングすることが重要です。クラシック・ピアノヒーリングの中でも、適度な厚みのあるオーケストラ系・弦楽四重奏系を選ぶと、治療音のマスキング効果が高まります。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は患者の聴覚への配慮が特に必要です。音量は他の診療科より低めに設定し、刺激の少ないピアノヒーリング・静かなクラシックを選びます。

皮膚科・美容皮膚科

皮膚科・美容皮膚科では、患者層に女性が多いことから、上質感のあるクラシックや穏やかなジャズ系インストが向きます。長時間の施術がある美容皮膚科では、施術中の患者がリラックスできる選曲が重要です。


空間別BGM設計|待合室・診察室・処置室・スタッフルーム

院内のすべての空間で同じBGMを流すのではなく、空間ごとに役割が違うことを踏まえて選曲を分けると、患者・スタッフ双方の満足度が上がります。

空間目的おすすめジャンル音量目安
待合室緊張・不安緩和、待ち時間短縮クラシック・ピアノヒーリング・オルゴール通常会話より10〜15dB低め
診察室音漏れ防止(マスキング)、リラックスヒーリング・自然音待合室より少し高め
処置室・採血室不安緩和、医療機器音マスキングクラシック・ヒーリングやや低め(医療スタッフの会話を優先)
手術室患者の安心感、医師の集中力クラシック・自然音(医師希望優先)スタッフが手術中に集中できる音量
スタッフルームスタッフのリラックス・モチベーションJ-POPインスト・ジャズ・アコースティック通常音量
受付エリア来院者の第一印象、応対しやすさクラシック・ピアノ・自然音通常会話レベル

待合室

待合室は患者が最も長く滞在する空間です。緊張・不安の緩和と待ち時間の体感短縮を両立する選曲が必要です。クラシック(弦楽器・ピアノ)・ヒーリング・オルゴールの3つを基軸に、時間帯で曲調を変える運用がおすすめです。

診察室

診察室は患者と医師の会話が行われる空間です。マスキング効果でプライバシーを守りつつ、患者がリラックスできるヒーリング音楽・自然音を流します。会話を妨げない控えめな音量にしましょう。

処置室・採血室

注射・採血・点滴などの処置を行う空間では、患者の不安緩和と医療機器音のマスキングが目的です。ピアノヒーリング・クラシックを中心に、医療スタッフ同士の会話を優先するため音量はやや控えめにします。

手術室

手術室では患者と医師の双方に効果的なBGMが必要です。患者の希望を聞いて選曲する運用と、医師が集中しやすい静かなクラシック・自然音を流す運用の2パターンがあります。執刀医の希望を最優先に決めましょう。

スタッフルーム・休憩室

スタッフが休憩を取る空間では、患者向けの静かな選曲とは別に、J-POPインストやジャズなど明るめの曲調でリフレッシュできる音楽を流すのが効果的です。

受付エリア

来院した患者が最初に触れる空間なので、第一印象を整えるクラシック・ピアノが無難です。受付スタッフが患者と会話するため、音量は通常会話レベルにします。


病院・クリニック向けBGMサービス7選 比較表【2026年5月版】

医療機関に向く店舗BGMサービス7社を比較します。料金・対応端末・無料トライアルの早見表です。

サービス月額(税込/税抜)初期費用業種別プレイリスト対応端末無料トライアル
BGM Pro980円〜(税込)0円あり(医療機関向けあり)iOS / Android / Fire / PCブラウザ7日間(カード不要)
モンスター・チャンネル1,880円〜(税抜)0円あり(医療機関向けあり)iOS / Android / Fire / PC14日間
OTORAKU3,280円〜(税抜・3年割)3,000円(キャンペーン無料)あり(医療機関向けあり)iOS / Android / タブレット当月無料
USEN MUSIC6,000円〜(税抜)3,000円〜(税抜)あり(医療機関向けあり)専用タブレット要問い合わせ
らくネット790円〜(税抜)0円あり(医療機関向けあり)ブラウザ30日間完全無料
FaRao PRO3,000円〜(税別)要問い合わせあり(医療機関向けあり)iPad / 光BOX+14日間
BGMC Station1,078円〜(税込)0円なしiOS / Android / Fire / PCブラウザ14日間

※ 価格は2026年5月時点の各社公式情報。最新の詳細は各社公式サイトで必ずご確認ください。

1. BGM Pro — 業態別プレイリストとJASRAC不要が魅力

BGM Pro 公式サイト

最安プラン(税込)月額換算 980円プラン(税込)月額 1,980円 / 1年 1,480円/月 / 2年 980円/月
業種別プレイリストあり(医療機関向けあり)ジャンルオールジャンル
対応端末iOS / Android / FireOS / PCブラウザ無料トライアル7日間(カード登録不要)

BGM Pro は、株式会社Easyが運営する月額980円〜(2年プラン・税込)・初期費用0円・7日間無料トライアル(カード登録不要)付きの店舗向けBGMアプリです。 自社著作権楽曲のみを配信しているためJASRAC・NexTone申請が不要で、業態を選ぶだけで雰囲気に合ったBGMが流れる業態別プレイリストを備えています。

クリニック・病院向けにも対応しており、ヒーリング・クラシック・ピアノなど医療機関に向くジャンルから選曲できます。アプリのバックグラウンド再生・自動ループ再生に対応しているため、朝に再生ボタンを押せば閉院まで音楽が途切れません。iOS・Android・FireOS・PCブラウザに対応し、どの端末からでも操作可能。複数院の一括契約にも対応しています。

料金プランは月額1,980円・1年プラン1,480円/月・2年プラン980円/月の3種類。最安帯のひとつのため、月額3,000〜6,000円台のサービスから乗り換える医療機関も多く、コストと操作の手軽さを重視する個人クリニック〜中規模病院に最適です。

BGM Pro 公式サイト

2. モンスター・チャンネル — 1,000以上のチャンネルから選べる

モンスター・チャンネル 公式サイト

最安プラン(税抜)月額 1,880円〜プラン月額1,880円 / 1年プラン年額22,748円
業種別プレイリストあり(医療機関向けあり)ジャンルオールジャンル
対応端末iOS / Android / Fire / PC無料トライアル14日間

モンスター・チャンネルは、Monstarlab社が運営する店舗BGMサービスです。世界中から500万曲を厳選した1,000以上のチャンネルを擁し、業態・ムード・時間帯・天気に応じた推奨機能が充実しています。

クリニック向けには「クリニック(クラシック)」「オルゴール(キッズ)」「ピアノヒーリング」など、医療機関に向くチャンネルが用意されています。料金は月額1,880円〜(税抜)、初期費用0円。14日間の無料トライアルあり。著作権手続きはサービス側で代行されているため、利用者側は不要です。

タイムスケジュール機能で朝・昼・夜の切り替えを自動化できるため、診療時間帯ごとに曲調を変えたい医療機関に向きます。

モンスター・チャンネル 公式サイト

3. OTORAKU — USEN系・1,500万曲・600以上のプレイリスト

OTORAKU 公式サイト

最安プラン(税抜)月額 3,280円〜(3年割)プラン通常4,080円 / 2年割3,680円 / 3年割3,280円
業種別プレイリストあり(医療機関向けあり)ジャンルオールジャンル
対応端末iOS / Android / タブレット無料トライアル当月無料

OTORAKUは、株式会社USENが運営する店舗BGMアプリです。1,500万曲以上の楽曲数と600以上のプリセットプレイリストが強み。USEN本体の音楽データベースを活用しています。

クリニック向けには「癒しのクラシック」「音の処方箋」「MAMA & BABY CLASSIC」などのプレイリストが用意されています。

料金は通常プラン4,080円/月(税抜・6ヶ月)、2年割3,680円、3年割3,280円。初期費用は3,000円(キャンペーン時無料)。最大31日間の無料トライアル(当月無料)あり。複数院の一括管理機能・グループ限定の共有機能などもあり、複数医院運営に役立つ機能が揃っています。

OTORAKU 公式サイト

4. USEN MUSIC — AI自動選曲・24時間365日サポート

USEN MUSIC 公式サイト

最安プラン(税抜)月額 6,000円〜プランUSEN MUSIC基本プラン
業種別プレイリストあり(医療機関向けあり)ジャンルオールジャンル
対応端末専用タブレット無料トライアル要問い合わせ

USEN MUSICは、有線放送大手の株式会社USENが提供する法人向けBGMサービスです。最大の特徴は店舗条件・時間帯・天候・来客情報をAIが学習して自動選曲する機能で、医療機関側の選曲負担をゼロにできます。

医療機関向けには「やさしいクラシック」「ヒーリング・クラシック」「マタニティ・クラシック」「オルゴール」「ミュージック・セラピー」などのチャンネルが用意されています。

提供形式は専用8インチタブレット(LTE/Wi-Fi)+アンプ+スピーカーのセットで、設置工事をUSENが行います。料金は月額6,000円〜(税抜)、初期費用はLTEモデルでSIM発行手数料3,000円〜、Wi-Fiモデルは要問い合わせ。

24時間365日の電話サポート・全国エンジニアの設置体制があり、トラブル時の安心感は他社を上回ります。設置工事込みで安定運用したい大規模病院・法人医療機関に向きます。

USEN MUSIC 公式

USEN店舗BGM料金比較 関連記事 店舗BGMはUSENだけじゃない?USENの料金とおすすめ代替サービス【2026年版】 USEN店舗BGMの料金プラン(OTORAKU・USEN MUSIC・USEN MUSIC Entertainment)を最新の公式情報で徹底解説。月額・初期費用・オプション料金の早見表と、月額980円〜から使えるUSEN以外のおすすめ代替店舗BGMサービス6社を店舗オーナー向けに比較します【2026年版】。 2026/04/24

5. らくネット — 月額790円のインターネット有線放送

らくネット 公式サイト

最安プラン(税抜)月額 790円〜初期費用0円
業種別プレイリストあり(医療機関向けあり)ジャンルオールジャンル
対応端末ブラウザ無料トライアル30日間完全無料

らくネットは、インターネット有線放送が提供する店舗・施設向けBGMサービスです。月額790円〜(税抜)・初期費用0円という業界最安級の料金で、クリニック・歯科医院・美容室・飲食店・学習塾など幅広い業種に対応しています。

チャンネル編成はジャンル別で、ボサノバ・ジャズ・クラシック・洋楽・K-POP・Lo-Fi Beatsなど多彩。クリニック向けの利用案内ページでは、クラシック・ヒーリング・オルゴール・ボサノバなど待合室に向くチャンネルが推奨されており、医療機関でも導入しやすい構成です。30日間完全無料のトライアルがあり、PC・スマホ・タブレットがあれば工事不要・即日導入可能で、多店舗経営にも対応しています。

らくネット 公式サイト

6. FaRao PRO — 日本コロムビア系・タイマー機能と本部一括管理

FaRao PRO 公式サイト

最安プラン(税別)月額 3,000円〜プランiPadアプリ版 / 光BOX+版
業種別プレイリストあり(医療機関向けあり)ジャンルオールジャンル
対応端末iPad / 光BOX+無料トライアル14日間

FaRao PROは、日本コロムビア株式会社(Nippon Columbia Group)が運営する店舗BGMサービスです。500以上のチャンネルを擁し、タイマー(時間帯別自動切替)・院内アナウンス挿入・センター管理(本部から複数院の設定制御)といった医療法人運営に向く機能が特徴です。

料金は月額3,000円〜(税別)、初期費用はプランにより異なります。14日間の無料トライアルあり。

iPad向けアプリ版と、テレビに繋ぐ光BOX+版の2形態。多院展開する医療法人に向く設計で、本部から複数クリニックの音楽方針を一元管理できます。著作権処理はサービス側で完了しているため、利用者の手続きは不要です。

FaRao PRO 公式サイト

7. BGMC Station — 生演奏インスト中心・クリニックの癒し空間に最適

BGMC Station 公式サイト

最安プラン(税込)月額 1,078円〜プラン初期費用0円
業種別プレイリストなしジャンル限定(生演奏インストのみ)
対応端末iOS / Android / Fire / PCブラウザ無料トライアル14日間

BGMC Stationは、全曲が生演奏インストゥルメンタルという独自路線のBGMサービスです。ピアノソロ、室内楽、アコースティックギター中心のラインナップで、医療機関向けの専用編成はないものの、ヒーリング・ピアノ系のチャンネルがクリニックの癒し空間と相性よく使えます。

料金は月額1,078円〜(税込)、初期費用0円。14日間の無料トライアルあり。自社著作権楽曲のみを配信しているため、JASRAC・NexTone申請は不要です。

iOS・Android・Fire・PCブラウザに対応し、シンプルなアプリ操作で運用できます。「ヒーリング系のジャンル選択でとにかく癒し空間にしたい個人クリニック」生演奏ならではの音色を求める美容皮膚科・整体併設クリニック」に向きます。

BGMC Station 公式サイト

格安店舗BGMアプリ徹底比較 関連記事 【格安】店舗BGMアプリおすすめ7選|全部使って料金・機能・評判を徹底比較【2026年版】 格安店舗BGMアプリ7社を全部使って徹底比較。料金・機能・対応端末・評判・著作権処理状況の早見表と、業態別おすすめのサービスを店舗オーナー向けに紹介します【2026年版】。 2026/04/15

病院・クリニックへのBGM導入5ステップ

BGM導入5ステップ

医療機関にBGMを導入する際の手順を5つのステップで整理します。

STEP 1:院内の音響環境とニーズを把握する

まずは院内の各空間(待合室・診察室・処置室・スタッフルーム)の広さと音響特性を把握します。診療科・患者層・営業時間も整理し、BGMで何を実現したいか(不安緩和・プライバシー保護・待ち時間短縮など)を明確にします。

STEP 2:診療科・雰囲気に合うサービスを選ぶ

本記事の比較表をもとに、月額予算・機能・対応端末・著作権処理状況からサービスを絞り込みます。個人クリニック〜中規模病院ならBGM Pro・モンスター・らくネット・BGMC Stationが有力、多院運営ならFaRao PRO、大規模法人病院ならUSEN MUSICが向きます。

STEP 3:無料トライアルで試聴する

ほとんどのサービスは7日〜14日の無料トライアルを用意しています。実際に院内で流して、患者・スタッフの反応を確認しましょう。BGM Proはカード登録不要・自動課金なしで7日間試せるので、最初の検証に最適です。

STEP 4:スピーカー・配線の設置

院内の構造に合わせてスピーカーを設置します。感染対策として清掃しやすい位置に置くこと、患者から近すぎない位置に設置すること、配線が患者・スタッフの動線を妨げないことの3点に注意します。アプリ系のサービスならBluetoothスピーカーで簡単に運用できます。

STEP 5:運用ルールの策定

「朝・昼・夜の切り替え」「診察科別の選曲」「クレーム対応」のルールをスタッフ間で共有します。タイムスケジュール機能のあるサービスなら、自動切り替えを設定して運用負担を減らせます。


よくある質問(FAQ)

Q1:病院でSpotifyやYouTubeを流すのは違法ですか?

Spotify・YouTube(YouTube Music含む)の医療機関での利用は、各サービスの利用規約で禁止されています。Spotifyは「個人および非営利目的でのみ使用できます」、YouTubeも商用利用は規約違反です。

医療機関は当面JASRACの使用料免除対象ですが、これはJASRAC管理楽曲のCD・ダウンロード楽曲を流す場合に限られます。個人向けサブスクの院内利用は規約違反になるため、店舗向けBGMサービスへの切り替えをおすすめします。

Q2:JASRACの著作権使用料は本当に医療機関は免除なのですか?

はい。JASRACの使用料規定により、医療法・介護保険法に基づく医療施設でのBGM利用は当分の間使用料免除となっています。市販のCDやダウンロードした楽曲をBGMとして流す場合は、現状はJASRACへの申請・支払い不要です。

ただし注意点が2つあります。

  1. 「当分の間」という表現が使われているため、将来的に規定が見直される可能性がゼロではありません。
  2. JASRAC以外のNexTone管理楽曲は別途確認が必要です。また、個人向け音楽配信サービスの規約違反は別の問題として残ります。

長期的に安心して運用するには、JASRAC・NexTone処理済みの店舗BGMサービスを使うのが最も確実です。 (出典:JASRAC公式:各種施設でのBGM

Q3:個人クリニック・小規模医院でもBGMサービスは必要ですか?

必要です。個人クリニック・小規模医院でも、待合室で患者が緊張・不安を感じる状況は変わりません。むしろ少人数のスタッフで運営している小規模クリニックほど、選曲やCDの管理に時間を割けないため、業態別プレイリスト付きのBGMサービスのメリットが大きいと言えます。

月額980円〜のBGM Proなら、コスト負担も最小限です。

Q4:待合室と診察室で別のBGMを流せますか?

はい。複数アカウント・複数端末対応のサービスを使えば、空間ごとに別のBGMを流せます。BGM Proは複数院の一括契約に対応しており、各空間の端末で別々のチャンネルを再生できます。モンスター・チャンネル・OTORAKUも複数端末対応のプランがあります。

待合室はクラシック・ピアノヒーリング、診察室は自然音・ヒーリング、というように使い分けるのが効果的です。

Q5:スピーカーの設置で気をつけることは?

3点あります。

  1. 感染対策として清掃しやすい位置に置く — 待合室の手すりや椅子の近くは避け、壁付け型や天井埋込型を選ぶと衛生管理しやすくなります。
  2. 患者から近すぎない位置に設置 — スピーカーが患者に近すぎると音量が大きく感じられ、不快感を与えます。距離を取った天井設置や壁設置がおすすめです。
  3. 音質にこだわって選ぶ — 病気療養中の方には音に敏感な方もいます。安価なスピーカーで音割れすると、患者・スタッフ双方にストレスを与えます。

Q6:BGM Proと有線放送(USEN等)はどちらが向いていますか?

月額コストと操作性を重視するならBGM Pro設置工事込みの安定運用と24時間サポートを重視するならUSEN MUSICが向きます。

観点BGM ProUSEN MUSIC
月額980円〜(税込)6,000円〜(税抜)
初期費用0円3,000円〜+設置工事
端末iOS/Android/Fire/PC専用タブレット
サポートチャット・メール24時間電話
向く規模個人〜中規模クリニック大規模病院・法人

開業医・院長の個人クリニックなら、まずはBGM Proの7日間無料トライアル(カード登録不要)で試してみるのが、リスクなく始められる方法です。

Q7:CD音源を病院で流す場合はどう許諾を取りますか?

JASRAC管理楽曲のCDを病院・クリニックの待合室・診察室で流す場合は、JASRAC使用料規定上、当分の間許諾・支払い不要です。市販のCDをそのまま再生して問題ありません。

ただし、NexTone管理楽曲を含むCDの場合はNexToneへの確認が必要なケースもあります。レコード製作者の権利(著作隣接権)も別途存在するため、コンサートのライブ録音盤などを流す場合は注意が必要です。

不安な場合は、JASRAC・NexTone処理済みの店舗BGMサービスに切り替えるのが最もシンプルです。

Spotify・YouTube店舗利用は違法? 関連記事 Spotifyの商用利用と店舗でYouTubeを流す方法|違法になる理由と合法的なBGM導入法【2026年版】 店舗でSpotifyやYouTubeを流すのは違法? 個人向け音楽サブスク6社(Spotify・Apple Music・Amazon Music・YouTube Music・AWA・LINE MUSIC)の店舗利用可否、違反時の罰則と訴訟事例、合法的に店舗BGMを流す方法を、Spotify公式・YouTube公式の利用規約原文を引用しながら徹底解説します【2026年版】。 2026/04/26

まとめ:病院・クリニックBGMは「BGM Pro」がおすすめ

SpotifyやYouTubeを病院・クリニックで流すのは各サービスの規約違反になります。一方で、JASRAC管理楽曲のCDは医療機関では使用料免除で流せるものの、選曲やCD管理の手間、NexTone楽曲の確認、長期運用の安定性を考えると、JASRAC・NexTone処理済みの店舗向けBGMサービスを使うのが最も確実です。

この記事で紹介した7社のうち、ほとんどが無料トライアルを用意しています。各サービスの特徴を参考に、気になったサービスはまず無料トライアルで自院に合うかどうかを試してみてください。実際に流して患者・スタッフの反応を見ることが、失敗しないBGM選びの一番の近道です。

迷ったら、月額980円〜・初期費用0円・JASRAC申請不要・業態別プレイリスト付きの BGM Pro がおすすめです。クレジットカード登録不要の7日間無料トライアルがあるので、実際に院内で使ってみてから判断できます。

※ 2026年5月時点の公開情報をもとにしています。料金や条件は変わることがあるので、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。

BGM Proのプロフィール写真

この記事の著者

BGM Pro

マガジン編集部

店舗BGMアプリ「BGM Pro」を運営する店舗音楽の専門家。飲食店・美容室・サロン・ホテル・クリニックなど全業種に最適な店舗向けBGMの制作・選定に累計3,000曲以上携わってきました。マガジンでは、著作権・業種別の選曲ノウハウ・店舗の雰囲気づくりなど、現場で役立つ情報の企画・執筆・監修を担当しています。