居酒屋BGMの選び方と効果|おすすめジャンル・サービス10選・著作権対策を徹底解説【2026年4月版】

SpotifyやYouTube Musicを居酒屋で流すのは利用規約違反です。2019年には福岡地裁でJASRAC無許諾の飲食店経営会社に約41万円の損害賠償判決が出ており、無許諾でCDやサブスク楽曲を店内で流すのは思っている以上にリスクの高い行為です。居酒屋の音楽選びは、「店の雰囲気に合うジャンル選定」と「合法な配信方法の確保」の2軸で考える必要があります。
結論からいうと、居酒屋BGMはJASRAC申請不要・著作権処理済みの店舗BGMサービス(月額980円〜)が最適です。SpotifyやYouTube Musicの個人プランは規約違反に該当する可能性が高く、JASRAC直接申請は手続きが煩雑なため、専用サービスを使うのが手間・コスト・リスクのバランスで最も合理的です。
迷ったら、月額980円〜・JASRAC申請不要・業態別プレイリスト付き・7日間無料トライアル(カード不要)の BGM Pro から試すのが、コスト・著作権・選曲の手間のバランスがよく、もっとも確実です。居酒屋向けのチャンネルがあり、再生ボタンを押すだけで居酒屋の雰囲気に合うBGMが流れます。
この記事では以下が分かります。
- 居酒屋の業態×時間帯×客層別の選曲ガイド(7業態・4時間帯・年齢層別)
- BGMを流す5つの方法とOK/NG比較(合法4+規約違反1)
- 居酒屋向け店舗BGMサービス10社徹底比較(料金・対応端末・トライアル)
- JASRAC使用料の居酒屋規模別シミュレーションと訴訟事例
- 失敗しない導入5STEPと運用の注意点
※ 2026年4月時点の公開情報をもとにしています。料金や条件は変わることがあるので、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。
目次
- 結論:居酒屋BGMはJASRAC申請不要の店舗BGMサービス(月額980円〜)が最適
- 居酒屋BGMが売上・滞在時間・常連化に与える4つの効果
- 居酒屋の業態・雰囲気別おすすめBGMジャンル【7パターン】
- 時間帯別の選曲ガイド|ランチタイム〜終電前まで
- 客層別BGM戦略|年齢層・常連/新規・接待で変える
- 居酒屋でBGMを流す方法の合法性早見表【5パターン徹底比較】
- 居酒屋向け店舗BGMサービス10社徹底比較表【2026年4月版】
- JASRAC使用料の実額シミュレーション【居酒屋規模別】
- 居酒屋向けフリーBGM素材サイト2選
- 失敗しない居酒屋BGM導入5STEP
- 居酒屋BGM運用の4つの注意点|音量・スピーカー位置・選曲・隣店配慮
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:居酒屋BGMはBGM Proで月額980円から
結論:居酒屋BGMはJASRAC申請不要の店舗BGMサービス(月額980円〜)が最適
居酒屋BGMの最適解は、JASRACに直接申請せずに済む「著作権処理済みの店舗BGMサービス」を月額契約することです。SpotifyやYouTube Musicの個人プランは利用規約で「個人・非営利目的に限る」と定められているため、店舗で流すと規約違反になる可能性が高く、JASRACを直接申請する方法は書類提出と毎年の使用料計算が必要で運用負担が大きくなります。
店舗向けBGMサービスは月額数百円〜数千円で著作権処理を任せられ、業態に合わせたチャンネルを選ぶだけで雰囲気に合うBGMが流れます。中でも BGM Pro は月額980円〜(2年プラン・税込)・初期費用無料・7日間無料トライアル(クレジットカード登録不要)で、居酒屋を含む業態別プレイリストとアプリのバックグラウンド再生・自動ループ再生に対応しています。
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居酒屋BGMが売上・滞在時間・常連化に与える4つの効果

居酒屋BGMにはマスキング・感情誘導・滞在時間制御・ブランディングの4つの効果があります。テンポやジャンルを意図的にコントロールすることで、客単価・回転率・店舗の記憶定着を経営レバーとして動かせる空間演出ツールです。以下、それぞれの効果を居酒屋特有の文脈で解説します。
効果1:マスキング効果|厨房音・他卓の会話を気にならなくする
居酒屋は飲食店の中でも特に「ガヤガヤ感」が強い業態です。揚げ物の油の音、グラスの音、隣のグループの会話——BGMがないとこれらの音が直接耳に届き、「うるさい店だな」という印象を残してしまいます。
適切なBGMにはマスキング効果といって、雑音を音楽に紛れ込ませて目立たなくする働きがあります。会話の内容は聞き取れる程度の音量(65〜70 dB目安)でBGMを流すと、隣卓の話し声がプライバシーに踏み込まず、自分たちの会話に集中できる空間ができます。
特にカウンター席の多い小規模居酒屋や、テーブル席が密接している大衆居酒屋では、マスキング効果の有無が滞在の快適さを大きく左右します。
効果2:感情誘導効果|テンポで盛り上げ・落ち着きを演出
BGMのテンポ(BPM=1分あたりの拍数)は、客の気分を方向づけます。一般的には120 BPM前後のアップテンポは心拍数を適度に上げて活気を演出し、90〜100 BPMのミドルテンポは副交感神経を優位にして落ち着きを生むとされています。
居酒屋では「乾杯のワクワク感を出したいオープン直後」と「まったり話したい後半戦」でBGMを切り替えると、客の感情の波と店の音が同期して心地よさが生まれます。チェーン居酒屋の中には、時間帯ごとにプレイリストを自動切替している店舗も少なくありません。
効果3:滞在時間と回転率のコントロール
BGMのテンポは滞在時間と回転率にも影響します。アップテンポな曲は注文ペースを早め、回転率を上げる方向に働く傾向があります。一方ミドルテンポの曲は「もう一杯」「もう一皿」を促し、客単価を上げる方向に働きます。
平日のディナータイムは客単価重視でゆったり系、金曜日のピーク帯は回転率重視でアップテンポ、ラストオーダー前は再びゆったり系に戻して自然な閉店誘導——このように営業戦略に合わせてテンポを使い分けると、BGMが売上の操作レバーになります。
効果4:ブランディング効果|「あの店の音」が記憶される
人間の記憶は視覚より聴覚のほうが感情と結びつきやすく、特定の曲調や選曲は「あの店の雰囲気」として記憶に残りやすいといわれます。和ジャズが流れる和食居酒屋、80sシティポップが流れるダイニングバー——選曲が一貫していれば、それだけで店のキャラクターになります。
逆に毎回違うジャンルが流れる居酒屋は、ブランドイメージが定まらず、再来店時の「いつもの感じ」を提供できません。BGMはコンセプトを言語化せずに伝える手段として機能します。
居酒屋の業態・雰囲気別おすすめBGMジャンル【7パターン】

居酒屋BGMは大衆居酒屋/和食/創作モダン/ダイニングバー/立ち飲み・バル/チェーン/隠れ家・古民家の7業態でおすすめジャンルが大きく変わります。BPMは70〜140 BPMの幅で、業態と雰囲気にあわせて選曲を組むのが基本です。以下、業態ごとに代表ジャンルとBPM目安を整理します。
業態・雰囲気別BGM早見表
| 業態 | 雰囲気 | おすすめジャンル | BPM目安 |
|---|---|---|---|
| 大衆居酒屋 | 昭和レトロ・庶民的 | 歌謡曲・90s J-POP・ピアノジャズ | 100〜120 |
| 和食居酒屋 | 和風・上質 | 和ジャズ・お琴・尺八 | 80〜100 |
| 創作・モダン居酒屋 | お洒落・令和トレンド | シティポップ・Lo-Fiジャズ | 100〜120 |
| ダイニングバー | 大人空間 | ボサノバ・スムースジャズ | 80〜100 |
| 立ち飲み・バル | カジュアル・賑やか | アップテンポJ-POP・洋楽ロック・ファンク | 120〜140 |
| チェーン居酒屋 | 万人ウケ | AOR・80sポップス・洋楽 | 90〜110 |
| 隠れ家・古民家 | 和モダン | 和楽器フュージョン・チル | 70〜90 |
大衆居酒屋(昭和レトロ)|歌謡曲・90s J-POP・ピアノジャズで一体感

大衆居酒屋には、幅広い年齢層が口ずさめる昭和歌謡や90年代J-POPがよく合います。サビが聞き取りやすい曲を選ぶと、隣のテーブルでサラリーマンが「これ懐かしいな」と話題にしてくれて、店全体の一体感が高まりやすくなります。
ピーク帯は120 BPM前後のアップテンポで活気を出し、終盤はミドルテンポに落として「そろそろお開き」のサインを送ると回転がスムーズです。具体的には90sのJ-POP・80sムード歌謡・演歌の現代アレンジなどが定番。「居酒屋で流れてる曲」と検索する客層が求めているのも、このゾーンの楽曲です。
歌詞ありのJ-POPが「うるさい」と感じる客層には、ピアノジャズ・スムースジャズ・オルゴールBGM・アコースティックギターといった歌詞なしのジャンルを3〜5割ミックスすると、会話を邪魔せず居心地のよい空気が作れます。
和食居酒屋(和風・古民家)|和ジャズ・お琴・尺八で上質感

和食居酒屋やコース料理中心の和食店には、和楽器を取り入れた和ジャズ・和フュージョンが向いています。三味線・尺八・お琴を現代的なリズムと組み合わせた楽曲は、料理の繊細さを邪魔せず、店の上質感を底上げしてくれます。
ビートはゆったり目(80〜100 BPM)に保ちつつ、パーカッションでほんのりラテン要素を加えると、堅すぎずに楽しさも両立できます。料理の提供タイミングに合わせて静と動を切り替えると、会席コースの流れがよりドラマチックになります。
創作・モダン居酒屋(お洒落・令和)|シティポップ・Lo-Fiジャズで都会感
創作料理を出すモダンな居酒屋や、20〜30代の女性客が多い店舗には、シティポップ・現代J-POPのチルポップがよく馴染みます。令和のトレンドサウンドはSNS世代の感性とも合致し、写真投稿される店内の雰囲気作りにも一役買います。
100〜120 BPMの中庸テンポを軸に、歌詞のないLo-Fiビーツ・ジャズヒップホップ・チルアウト系インストゥルメンタルを3〜4割混ぜると都会的な空気感が出て、会話の邪魔になりません。料理写真を撮る時間帯を意識して、夜の早い時間ほど「映える」ジャンルを多めに配置するのも効果的です。
ダイニングバー(大人空間)|ボサノバ・スムースジャズ

カクテルやワインを軸にしたダイニングバーには、ボサノバ・スムースジャズ・サロンジャズが定番です。会話を邪魔しないインストゥルメンタル中心の選曲で、80〜100 BPMのゆったりテンポなら、「もう一杯」が自然に注文される空気を作れます。
ボーカル入りの曲を入れる場合は、英語詞やポルトガル語詞のように内容が直接耳に入らない言語のものを選ぶと、会話の邪魔になりません。変拍子のクールジャズや、伝統的なボサノバの名曲が代表例です。
立ち飲み・バル(カジュアル・賑やか)|アップテンポJ-POP・ファンクで回転率UP
回転率が命の立ち飲みやスタンディングバルでは、アップテンポなJ-POP・洋楽ロック・ファンク・ソウル(120〜140 BPM前後)のジャンルが向いています。ホーンセクションやハンドクラップ入りの曲をかけると、グラスを傾けるリズムとシンクロして滞在がダレません。
ただし終電前は少しテンポを落として、自然に客足が外へ流れるよう調整するのがポイントです。賑わいを保ちながらも閉店誘導までデザインできれば、立ち飲み業態のBGMとして100点です。
チェーン居酒屋(万人ウケ)|AOR・80sポップス・洋楽
幅広い客層が訪れるチェーン居酒屋には、AOR・80sシティポップ・洋楽が無難かつ効果的です。家族連れからビジネスマンまでストレスなく過ごせる中庸ゾーンで、90〜110 BPMの落ち着いたテンポを軸にします。
ランチタイムはインストゥルメンタル中心、ディナーはボーカル入りで華やかさを出すなど、時間帯で歌声の有無を切り替えると飽きが来ません。多店舗展開のチェーンでは、本部から一括でプレイリストを管理できるサービスを使うとブランド統一が容易になります。
隠れ家・古民家居酒屋(和モダン)|和楽器フュージョン・チル
古民家を改装した隠れ家居酒屋や、こだわりの日本酒バーには、和楽器フュージョン・アンビエント和ジャズ・チル系インストがよく似合います。70〜90 BPMのスローテンポを基調に、お琴やシンセサイザーを組み合わせた静かな選曲が、空間の特別感を引き立てます。
ボーカル曲はあえて少なめにし、間(ま)を活かす日本的な演出と相性のいいジャンルです。日本酒の説明をスタッフがしやすい音量・音質を意識すると、商品単価アップにも貢献します。
時間帯別の選曲ガイド|ランチタイム〜終電前まで

居酒屋BGMはランチ90-110 BPM/17-19時100-110 BPM/19-21時120 BPM/21-23時90-100 BPM/23時以降80-90 BPMで切り替えるのが基本です。ピーク帯はアップテンポで活気を演出し、まったり帯と閉店誘導はゆったり系に落とすことで、客単価アップと自然な閉店誘導を両立できます。
時間帯別BGM早見表
| 時間帯 | テンポ目安 | 狙い | おすすめジャンル例 |
|---|---|---|---|
| ランチ営業 11:30-14:00 | 90〜110 BPM | 食事重視・短時間回転 | ライトジャズ・アコースティック・洋楽インスト |
| 17-19時 | 100〜110 BPM | 来店促進・滞在誘導 | アコースティック・ライトジャズ |
| 19-21時 | 120 BPM前後 | ピーク帯・活気づくり | アップテンポJ-POP・ロック |
| 21-23時 | 90〜100 BPM | 客単価UP・長居誘導 | スムースジャズ・シティポップ |
| 23時〜終電前 | 80〜90 BPM | 自然な閉店誘導 | スローバラード・チル |
ランチ営業(11:30-14:00)|短時間滞在・食事重視のミドルテンポ
ランチ営業をしている居酒屋では、夜の営業とは客層も目的も大きく違います。ランチ客の多くは1時間以内に食事を済ませたいビジネスパーソンや主婦層で、夜の「ゆったり飲み」とは正反対のモードです。
BGMは90〜110 BPMのミドルテンポで、食事を邪魔しないライトジャズ・アコースティック・洋楽インストゥルメンタルが向いています。会話を妨げず、かつ「お通夜のような静けさ」も避ける中庸ゾーンが理想です。
夜営業前の時間でもあるので、夜のプレイリストとは別に「ランチタイム専用」のチャンネルを設定しておくと、スタッフの切り替え負担も最小化できます。スケジュール機能付きのBGMサービスを使えば、自動でランチ→夜の切り替えができます。
17-19時|オープン直後はミドルテンポで来店促進
オープン直後の時間帯は、まだ客が少なく店内も静かです。この時間に重低音の効いたアップテンポ曲を流すと「うるさい店だ」という印象を与えてしまうので、100〜110 BPMのミドルテンポが無難です。アコースティック系やライトジャズで「入りやすい雰囲気」を演出します。
仕事帰りに「ちょっと一杯」と立ち寄る一人客や、早めに集まり始めるグループに対して、リラックスして待てる音空間を提供することが目的です。賑わってきたら徐々にテンポを上げていく前段階と捉えてください。
19-21時|ピーク帯は120 BPM前後で活気づくり
居酒屋の主戦場である19〜21時は、120 BPM前後のアップテンポで店全体に活気を出すのが基本です。お客様の心拍が音楽と同期すると、自然と注文ペースが上がり、「もう一杯」が出やすい状態になります。
テンポと一緒にジャンルも華やかに——アップテンポJ-POP・ロック・洋楽など、サビが分かりやすい曲を中心にプレイリストを組むと、ピーク帯の盛り上がりがブーストされます。ボーカル曲の比率が高くなる時間帯ですが、ジャズファンク・アシッドジャズ・ハウス・ディスコ系インストゥルメンタルを2〜3割混ぜると、会話の邪魔にならない緩急がつきます。ただし大衆居酒屋とダイニングバーでは適切な音量が違うので、業態に合わせて調整してください。
21-23時|まったり帯はゆったり系で長居誘導
21時を過ぎると、客は「飲み放題のラストスパート」「二次会」「じっくり話す時間」というモードに切り替わります。ここでBGMを90〜100 BPMのゆったり系に戻すと、客単価アップと長居誘導が両立できます。
スムースジャズ・シティポップ・ボサノバなど、会話の邪魔にならないインスト寄りの選曲が最適です。「ゆったりBGM=ゆったり売上」という言葉があるように、平日の客単価向上には特に効果的なゾーンです。
23時〜終電前|ラストオーダーはBPM落として自然に閉店誘導
ラストオーダー前後は、80〜90 BPMのスローバラードやチルにBPMを落とします。「そろそろ帰り時間だな」という空気感を、店員のアナウンスではなくBGMで自然に伝えるのが目的です。
具体的にはアコースティックバラードや夜のシティポップ、Lo-Fiビーツなど。一気に静かなインストにするより、有名曲のバラードカバーなど「終わりの曲」と分かりやすい選曲のほうが、客側もスムーズに切り上げられます。
客層別BGM戦略|年齢層・常連/新規・接待で変える
居酒屋BGMは客層の年齢中央値で響くジャンルが変わるのが原則です。20代はチル系・洋楽・K-POP、30〜40代は90s〜00s J-POPやAOR、50代以上は歌謡曲・ジャズ。複数年代が混在する店舗は70〜00s J-POPやシティポップを軸にした中庸ゾーンが安全策になります。
年齢層別|20代/30代/40代/50代以上の好み
| 年齢層 | 響きやすいジャンル | 注意点 |
|---|---|---|
| 20代 | 現代J-POPチル系・洋楽・K-POP | 古すぎる曲は避ける |
| 30代 | 90s〜00s J-POP・洋楽AOR | 懐メロと最新の混合がベスト |
| 40代 | シティポップ・80sポップス・洋楽AOR | バラード比率は控えめに |
| 50代以上 | 歌謡曲・ムード歌謡・演歌・ジャズ | 過度なEDMやラップは避ける |
20代の若年層は最新ヒットに反応しやすく、SNSでよく聴く曲が流れると「分かってる店」という好意的な印象につながります。一方50代以上は若い頃に流行した楽曲に強い愛着があり、80年代の歌謡曲・ムード歌謡・演歌のアレンジ版が「居心地のよさ」を作ります。
ターゲット層が複数年代にまたがる店舗では、全員が「悪くない」と感じる中庸ゾーン(70〜00s J-POPやシティポップ)を中心に組むのが安全策です。世代の好みのギャップをさらに埋めたい場合は、ピアノジャズ・ボサノバ・スムースジャズ・オルゴールBGMのような歌詞なしジャンルを軸に組むと、年配層も若年層も自然に受け入れやすくなります。
常連と新規客で雰囲気を切り替える
常連客は「いつもの空気」に安心感を求めます。選曲のジャンル軸を固定しておくと、「あの店に来た」という感覚が再現できて再来店率が上がります。
一方、新規客には「特別感」「トレンド感」が訴求しやすく、季節限定プレイリストやイベントBGMで違いを出すと記憶に残ります。両方を満たすには、ベースのジャンルは固定+季節やイベントで5〜10%だけ差し替える運用が現実的です。
客層が混在するときの現実解|メインターゲットに合わせる
接待・女子会・ひとり飲みなど複数のシーンが同じ時間帯に来店する場合、1店舗で同時に違うBGMを流すのは現実的に難しいのが実情です。多くの居酒屋は店内に1系統のスピーカーしかなく、席ごとに音楽を変えるには音響設備の改装が必要になります。
現実的な解決策は、メインターゲットとなる客層を1つ決めて、その客層に合わせたBGMを選ぶことです。「うちは40代サラリーマンの平日利用がメイン」「金曜夜は女子会・週末は接待利用が多い」など、自店の客層構成を分析した上で、最も来店頻度の高い客層に最適化します。
時間帯や曜日で客層が大きく変わる場合は、時間帯ごとにプレイリストを切り替える運用で対応します。複数フロアがある大規模居酒屋なら、フロアごとにスピーカー系統を分けて違うBGMを流す選択肢もありますが、これは音響設備の追加投資が必要なため、新規開店時または改装時に検討するのが現実的です。
居酒屋でBGMを流す方法の合法性早見表【5パターン徹底比較】
居酒屋でBGMを流す方法は大きく5パターンあります。合法な方法が4つ、利用規約上NGな方法が1つあり、それぞれ手間・コスト・選曲自由度・リスクが大きく異なります。
合法性早見表(合法4 + 規約違反1)
| 方法 | 合法性 | 月額目安 | 手間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| ① 店舗向けBGMサービス(サブスク) | 合法 | 350〜6,600円 | 低 | 最有力 |
| ② JASRAC直接申請+自前音源(CD等) | 合法 | 楽曲購入費+年間使用料 | 高 | 条件付き |
| ③ 著作権フリーBGM音源(DOVA-SYNDROME等) | 合法 | 無料〜数千円 | 中 | おすすめ |
| ④ ラジオ・テレビ放送をそのまま流す | 合法 | 受信料のみ | 低 | 条件付き |
| ⑤ Spotify・YouTube Music | 規約違反 | 個人プラン980円〜 | 低 | NG |
① 店舗向けBGMサービス(サブスク)|合法・最も手軽
店舗向けBGMサービスは、業務利用専用に著作権処理が済んでいる音楽配信サービスです。月額数百円〜数千円で契約でき、JASRAC等への個別申請は事業者側が代行しているため、店舗オーナーは申請も支払いも気にせずBGMを流せます。
業態別プレイリストが用意されているサービスなら、「居酒屋」「和食」「ダイニングバー」などを選ぶだけで雰囲気に合った楽曲が再生されます。BGM Pro・モンスター・チャンネル・USEN MUSICなど、価格帯と機能で選択肢が豊富です。
居酒屋オーナーの大半が選んでいる方法で、この記事でもメインの推奨方法として後ほど10社比較で詳しく解説します。
② JASRAC直接申請+自前音源|合法・手間あり
CDや購入したダウンロード音源を店舗で流したい場合は、JASRACへ年間使用料を直接支払うことで合法的に運用できます。床面積・楽曲利用形態に応じた使用料表があり、申請書類を提出すれば店舗BGMとしての許諾が得られます。
ただしJASRAC管轄外の楽曲(NexTone管理楽曲・著作権切れ・自社制作)は別途処理が必要で、申請手続きや毎年の更新作業が煩雑です。「特定のCDを必ず使いたい」「自社で制作した楽曲を流したい」など、選曲の自由度を最優先する場合に向いています。
③ 著作権フリーBGM音源|合法・楽曲数限定
著作権フリーBGMとは、商用利用が許諾されている音源のことで、DOVA-SYNDROME・Audiostock・ハートレコードなどのサイトで配信されています。一度ダウンロードすれば追加料金なしで店舗で流し続けられるので、ランニングコストを最小限に抑えたい場合の選択肢です。
ただし「ロイヤリティフリー」「著作権フリー」と表記されていても、商用利用条件・クレジット表記要否・改変可否などはサイトごとに違います。利用規約を必ず確認してから使用してください。
楽曲数も配信サービスに比べると限定的で、流行のメジャー楽曲は基本的にカバーできません。「雰囲気重視・コスト最優先」の小規模居酒屋向きです。
④ ラジオ・テレビ放送をそのまま流す|合法・選曲不可
意外に思われるかもしれませんが、ラジオ放送・地上波テレビ放送をそのまま店舗で流すのは合法です。著作権法第38条第3項により、放送をそのまま聴衆に伝える行為は通常の営利目的でも著作権侵害にあたらないとされています(録音・録画したものを流すのはNG)。
実際、昭和から続く老舗居酒屋では「店内のラジオが定番BGM」というスタイルが今も続いています。ただし選曲の自由度はゼロで、CMやニュースもそのまま流れるため、店の雰囲気作りには向きません。
「特に選曲にこだわらない」「下町の居酒屋で常連向け」という店舗ではアリですが、ブランディングを意識する居酒屋では物足りないでしょう。
⑤ Spotify・YouTube Music|個人サブスクは規約違反
SpotifyやYouTube Musicの個人プラン(Apple Musicの個人プランも同様)を店舗で流すのは、利用規約違反に該当します。以下はSpotifyの公式サポートの記載です。
利用規約に記載されている通り、Spotifyは個人および非営利目的でのみ使用できます。つまり、バー、レストラン、学校、店舗、サロン、ダンススタジオ、ラジオ局などの事業所で、公にSpotifyを放送または再生することはできません。 (出典:Spotify公式サポート)
YouTube Musicも同様に「個人利用専用」で、店舗での公衆向け再生は規約違反となる可能性が高い領域です。さらにYouTubeで音楽MVを再生する場合、著作隣接権(原盤権)の問題も発生しうるため、JASRACの楽曲使用料を払っていても合法にならないケースがあります。
「規約違反」と「著作権法違反」は法的に別物ですが、個人サブスクの店舗利用は両方に該当する可能性があるため、リスクは高めと考えてください。
居酒屋向け店舗BGMサービス10社徹底比較表【2026年4月版】
居酒屋向けの店舗BGMサービスは月額350〜6,600円の範囲で10社あり、コスパ最有力はBGM Pro(980円〜)、最安はナッシュ音楽チャンネル(350円〜)、J-POP・有名曲対応はUSEN MUSIC(6,600円〜)です。以下、料金・対応端末・無料トライアル・業態別プレイリストの有無で全10社を比較します。
要約: 居酒屋向けBGMサービス10社を料金・機能で比較すると、コスパと業態別プレイリストのバランスでBGM Pro(月額980円〜)が最有力、J-POPや有名アーティストの楽曲を流したい店舗には業界最大手のUSEN MUSIC(月額6,600円〜)が選択肢になります。
居酒屋向け店舗BGMサービス比較表
| サービス | 月額(税込) | 初期費用 | 業態別プレイリスト | 対応端末 | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|---|
| BGM Pro | 980円〜 | 無料 | あり | iOS / Android / FireOS / PC(ブラウザ) | 7日間 |
| ナッシュ音楽チャンネル | 350円〜 | 無料 | なし | iOS / Android | 14日間 |
| Simple BGM | 550円〜 | 無料 | あり | iOS / Android | 4時間体験 |
| らくネット | 690円 | 4,000円 | なし | ブラウザ | 登録月+翌月無料 |
| BGM House | 1,089円〜 | 無料 | なし | ブラウザ | 7日間 |
| モンスター・チャンネル | 2,068円〜 | 無料 | あり | iOS / Android / Fire / PC | 14日間 |
| FaRao PRO | 3,000円〜(税別) | 要問い合わせ | あり | iPad / 光BOX+ | 14日間 |
| OTORAKU | 3,278円〜 | 無料 | あり | iOS / Android / PC | 30日間 |
| スターデジオ(第一興商) | 5,830円〜 | 専用端末レンタル込み | なし | 専用タブレット | お問い合わせ |
| USEN MUSIC | 6,600円〜 | 33,000円〜 | あり | 専用機器 | お問い合わせ |
各サービスの料金は2026年4月時点の公開情報。最新料金は各社公式サイトで確認してください。
BGM Pro|業態別プレイリスト × 月額980円〜のコスパ最強

BGM Proは、居酒屋・飲食店・サロン・クリニック・ジムなど業態を選ぶだけで雰囲気に合ったBGMが流れるのが最大の特徴。アプリのバックグラウンド再生・自動ループ再生にも対応しているため、朝に再生ボタンを押せば閉店まで音楽が途切れません。
料金は月額980円〜(2年プラン・税込)。対応端末はiOS・Android・FireOS・PCブラウザと幅広く、無料トライアルは7日間・クレジットカード登録不要・自動課金なしで気軽に試せます。
居酒屋向けには大衆系・和食系・モダン創作系のプレイリストがそろっており、業態を選んで再生ボタンを押すだけで店の雰囲気に合うBGMが流れます。複数店舗の一括契約も可能で、チェーン展開している居酒屋でも導入しやすい設計です。
Simple BGM|月額550円〜・最安帯のシンプル設計

Simple BGMは、業態別プレイリストを月額550円〜で利用できる格安サービス。UIがシンプルで操作で迷うことがほとんどなく、iOS・Androidで使えます。チャンネル数は12種と少なめなので、選曲の自由度より「迷わず使えること」を優先する小規模居酒屋向き。
ナッシュ音楽チャンネル|業界最安・月額350円〜

ナッシュ音楽チャンネルは音作品創作工房ナッシュスタジオが運営する飲食店向けBGMサービス。月額350円〜と業界最安水準で、効果音やクリスマス・ハロウィン・お正月などイベント系BGMが充実しています。PCは非対応でiOS・Androidアプリのみ。14日間の無料トライアルあり。コスト最優先の小規模居酒屋向き。
らくネット|月額690円・業界最安帯(初期費用あり)

らくネットは株式会社センターラインレコードが運営するブラウザ完結型のBGMサービス。月額690円と低価格ですが、本登録料4,000円の初期費用がかかる点には注意。クラシック・ジャズ・テクノ・オルゴールなど幅広いチャンネルから選べ、登録月+翌月末まで無料で試せます。ブラウザのみ対応のため、PC運用前提の居酒屋向き。
BGM House|ブラウザ完結・月額1,089円〜

BGM HouseはCACTUS TOKYOが運営するブラウザ完結型のBGMサービス。アプリのインストール不要でブラウザだけで動作するのが特徴。配信楽曲はすべて自社制作で、著作権は自社保有のためJASRAC個別契約は不要。月額1,089円〜で7日間の無料トライアルあり。シンプルなブラウザ運用を好む居酒屋向き。
モンスター・チャンネル|USEN代替・チャンネル数最多

モンスター・チャンネルは、500万曲以上のライブラリから業態別チャンネルを選べる老舗サービス。月額2,068円〜と格安帯ではやや高めですが、有線放送(USENなど)からのコスト削減が目的なら有力。スケジュール機能で時間帯ごとの自動切替も可能で、ピーク帯と落ち着き帯でBGMを切り替えたい居酒屋に向きます。
FaRao PRO|500チャンネル・本部から多店舗一括管理

FaRao PROは日本コロムビアが運営する業務用BGMサービス。500以上のチャンネルを持ち、センター管理機能で本部から多店舗の設定を一括制御できるのが最大の特徴です。店内アナウンスやスケジュール機能も搭載。月額3,000円〜(税別)、初期費用はプランにより異なるため要問い合わせ。対応端末はiPadアプリと光BOX+版。14日間の無料トライアルあり。複数店舗チェーンの居酒屋や、本部から音響を一括運用したい店舗向き。
OTORAKU|J-POP・メジャー曲対応

USENが運営するOTORAKUは、950万曲以上のJ-POP・洋楽・邦楽を網羅。月額3,278円〜とサブスク帯では高めですが、メジャー楽曲を流したい居酒屋には有力な選択肢です。スマホ・タブレット・PCで使えます。
スターデジオ(第一興商)|110チャンネル

カラオケで知られる第一興商が運営する110チャンネルのBGMサービス。代理店公開情報によると、月額は配信サービス4,500円(税抜)+ 専用受信端末「Air Tab」レンタル800円(税抜)= 計5,300円(税抜・約5,830円税込)。別途通信料が発生する場合があります。支払いは口座振替で、設置は専門スタッフが対応するため特別な機材準備は不要です。
J-POP・洋楽・演歌・歌謡曲・K-POP・ジャズ・クラシックなど幅広いジャンルをカバー。全国130か所以上のサービス拠点で機器保守点検を行うサポート体制が特徴です。J-POPや演歌など幅広いジャンルを大規模居酒屋で安定運用したい店舗向き。
USEN MUSIC|店舗BGM業界の最大手

USEN MUSICは、店舗BGMの代名詞ともいえる老舗サービス。月額6,600円〜+初期費用33,000円〜と高額ですが、業態別の専用チャンネルが100以上あり、サポート体制も充実。J-POPや有名アーティストの楽曲を選びたい大型居酒屋向けです。
JASRAC使用料の実額シミュレーション【居酒屋規模別】
居酒屋がJASRACへ直接申請する場合の使用料は500㎡以下で年6,000円(税別)が基本です。500〜1,000㎡で年12,000円、1,000〜3,000㎡で年18,000円。ほとんどの個人居酒屋は500㎡以下に収まるため、JASRAC使用料の標準は年6,000円となります。
居酒屋BGM使用料の床面積別早見表(年額・税別)
JASRACは店舗の床面積に応じた年間包括契約の使用料を定めています。BGM利用(生演奏・カラオケなしの一般的な居酒屋)の場合は次のようになります。
| 床面積 | 月額(税別) | 年額(税別) |
|---|---|---|
| 〜500㎡ | 500円 | 6,000円 |
| 501〜1,000㎡ | 1,000円 | 12,000円 |
| 1,001〜3,000㎡ | 1,500円 | 18,000円 |
よくある居酒屋規模の実額イメージ
| 居酒屋規模 | 床面積目安 | 想定年額(税別) |
|---|---|---|
| 小規模個人店(カウンター10席+テーブル2卓) | 30〜50㎡ | 6,000円 |
| 中規模居酒屋(テーブル20卓・座敷あり) | 100〜150㎡ | 6,000円 |
| 大規模居酒屋(複数フロア・宴会場あり) | 300〜500㎡ | 6,000円 |
| ファミレス級チェーン店(500㎡超) | 600〜800㎡ | 12,000円 |
ほとんどの居酒屋は500㎡以下に収まるため、JASRAC使用料は年額6,000円(税別)が基本です。ただしこれは「JASRAC管轄楽曲のみ」の使用料なので、NexTone管理楽曲を流したい場合や、CDの著作隣接権(原盤権)の処理が必要な場合は別途費用がかかります。
JASRAC未申請のリスク① 2019年福岡で約41万円の損害賠償判決
JASRACに無許諾で楽曲を流していた居酒屋・飲食店に対しては、過去に訴訟と損害賠償命令が出ています。2019年6月、福岡地裁はJASRACが提訴した飲食店経営会社に対し、約41万円の損害賠償を命じる判決を出しました。
福岡地裁は2019年6月21日、JASRACが福岡市の飲食店経営会社などに対して提起していた著作権侵害訴訟で、被告に対し約41万円の支払いと音楽利用差し止めを命じる判決を言い渡した。 (出典:JASRAC公式リリース)
「うちは小さい店だから大丈夫」という油断は禁物で、JASRACは全国の飲食店・居酒屋を対象に巡回調査を行っています。
JASRAC未申請のリスク② 著作権法上の罰則規定
無許諾で著作権のある楽曲を店舗で流した場合、著作権法上は最大10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(あるいはその両方)が科される可能性があります。法人に対しては3億円以下の罰金が定められています。
実際にここまでの罰則が適用される事例は稀ですが、悪質と判断された場合は刑事訴追もありうる領域です。「知らなかった」では済まされない部分なので、店舗BGMサービスを使うかJASRACに正規申請するかのどちらかを必ず選んでください。
「JASRAC直接申請」と「店舗BGMサービス」どちらが得?

| 観点 | JASRAC直接申請 | 店舗BGMサービス |
|---|---|---|
| 年間コスト | JASRAC使用料6,000円(税別)〜 + CD・楽曲購入費 | 11,760円〜(BGM Pro 2年プラン換算) |
| 著作隣接権の処理 | 別途必要 | サービス側で処理済み |
| 楽曲入手 | CD購入・自前 | サービス側で配信 |
| 申請・更新の手間 | 高(毎年) | なし |
| 業態別プレイリスト | 自分で組む | 用意済み |
JASRAC使用料だけ見ると年6,000円〜と安く見えますが、CD・楽曲購入費(初年度数万円〜)と著作隣接権の別処理を加味すると、実質的には店舗BGMサービスのほうが割安です。「特定のCDをどうしても流したい」という強いこだわりがなければ、サブスク型サービスのほうが時間的・金銭的コストを抑えられます。
居酒屋向けフリーBGM素材サイト2選
「サブスク代も払いたくない」「自前でBGMを管理したい」という場合は、商用利用OKの著作権フリー素材サイトを活用する選択肢があります。代表的なサイトとしてDOVA-SYNDROMEやハートレコードがあり、居酒屋向けに使えるサイト2選と利用時の注意点を整理します。
おすすめサイト1: DOVA-SYNDROME(ドーヴァシンドローム)

20,000曲以上の著作権フリーBGMを配信する大手サイト。「いつもの居酒屋で」など居酒屋の雰囲気にぴったりの楽曲も多数あります。商用利用OK・クレジット表記不要で、ダウンロードしてMP3をループ再生すれば追加コスト無しで運用できます。
おすすめサイト2: ハートレコード(HURT RECORD)

著作権フリーの和ジャズ・ボサノバ・酒場系BGMを配信。「Vol.76 酒場」のような居酒屋シーンに合うコンピレーションがあり、和食居酒屋・ダイニングバーに使える楽曲が見つかります。商用利用条件は楽曲ごとに違うので、利用前に確認してください。
フリー音源を使うときの落とし穴
「フリー」と書かれていても、実は次のようなケースがあります。
- 個人利用は無料・商用利用は有料
- ダウンロードは無料・公衆再生は別途許諾が必要
- クレジット表記が必須(店内に表示する義務がある)
- 改変・編集・ループ再生がNG
利用規約は楽曲ごと・サイトごとに違います。「商用利用OK」と明記されている素材だけを使い、不安なら運営に直接問い合わせてください。
YouTube上の素材は商用利用OKでも規約違反
「YouTubeで著作権フリーBGMチャンネルをそのまま流せば店舗BGMになる」と考える方もいますが、作者が商用利用を許諾していても、YouTubeの利用規約で店舗での公衆再生は明確に禁止されています。
本サービスを個人的、非営利的な用途以外でコンテンツを視聴するために利用すること(たとえば、不特定または多数の人のために、本サービスの動画を上映したり、音楽をストリーミングしたりすることはできません) (出典:YouTube利用規約)
楽曲側の著作権処理が問題なくても、YouTube経由で店舗に流す行為そのものが利用規約違反になります。フリーBGM動画を店舗で使いたい場合は、配信者の公式サイトや専門の素材サイト経由でダウンロードした音源を使う必要があります。
また、フリー音源は楽曲数が限定的で、流行のメジャー楽曲はカバーされません。「お客様にもらってBGMを聴いてもらう」のではなく、「店の雰囲気を整える環境音」として割り切るのが現実的な使い方です。
失敗しない居酒屋BGM導入5STEP

居酒屋BGMの導入は、感覚で選ぶと「客層に合わない」「音量がうるさい」「飽きる」など失敗しがちです。次の5STEPで進めると、自店に合うBGMを最短で見つけられます。
STEP 1:店舗の業態とコンセプトを言語化する まず自店のポジションを言葉にします。「大衆居酒屋」「和食居酒屋」「ダイニングバー」「立ち飲み」「チェーン居酒屋」「隠れ家」のどれに近いか、メインターゲットの年齢層・客単価・滞在時間を箇条書きにしておきます。これがBGM選定の判断基準になります。
STEP 2:時間帯×客層のターゲットマトリクスを作る ランチタイム(営業している場合)・17-19時・19-21時・21-23時・23時〜終電前の各時間帯×想定客層で、それぞれ「どんな雰囲気にしたいか」をマトリクスに書き出します。この記事の業態別・時間帯別ガイドを参考に、自店の客層に当てはめてください。
STEP 3:BGMサービスを2-3社で無料トライアル 比較表から候補を2-3社に絞り、無料トライアルを並行して試します。実際に営業時間中に流して、スタッフと客の反応を観察するのが重要です。BGM Proなら7日間無料・カード登録不要なので気軽に試せます。
STEP 4:適正音量(65-70 dB)と再生機材を整える スマホアプリの「dB計測」アプリで音量を計測し、会話を妨げない65-70 dBに調整します。スピーカーの位置と数も確認し、店内全体に均一に音が届くか歩きながらチェックしてください。
STEP 5:1か月運用してプレイリストを微調整 1か月運用したら、客のフィードバック・売上数字・スタッフの感想をもとにプレイリストを微調整します。「金曜の19時帯はテンポを上げる」「常連客の多い水曜は和ジャズ多め」など、データに基づく改善が定着の鍵です。
居酒屋BGM運用の4つの注意点|音量・スピーカー位置・選曲・隣店配慮

居酒屋BGMの運用は適正音量65-70 dB/天井埋込スピーカーの分散配置/業態と一致した選曲/店外への音漏れ抑制の4点が要です。音量・スピーカー設置・選曲・周辺配慮のいずれかを間違えると、BGMサービスの効果が半減し、最悪の場合は近隣からの騒音苦情につながります。
注意点1:音量は会話を妨げない65-70 dB
居酒屋BGMの適正音量は65〜70 dBが目安です。これは「会話の声がはっきり聞こえつつ、音楽もバックで認識できる」レベルで、図書館(40 dB)や普通の会話(60 dB)よりやや大きめ、賑やかな飲食店(70-75 dB)よりやや控えめという位置です。
ピーク時は店内の話し声が増えて全体音量が上がるため、相対的にBGMが聞こえにくくなります。スマホの「dB計測」アプリでピーク時間帯と落ち着き時間帯の両方を計測し、時間帯に応じて2-5 dB調整できる設定が理想です。
注意点2:スピーカーは天井埋込・分散配置がベスト
居酒屋のスピーカー配置でよくある失敗が、「カウンター背面に大型スピーカー1台」「入口近くに片寄って設置」という偏った配置です。これだとカウンター近くは爆音、奥のテーブルはほぼ無音になり、客の体験が席によって大きく違ってしまいます。
理想は天井埋込型のスピーカーを店内に分散配置すること。1台あたりのカバー範囲は5-10畳程度なので、店舗の広さに応じて4-8台を均等に配置すると音圧が均一になります。改装が難しい場合は、卓上型小型スピーカーを複数台分散配置するだけでも改善します。
注意点3:選曲ミスマッチで客層が離れる
「家族向けの和食居酒屋でEDM系を流す」「20代女性が多いお洒落居酒屋で演歌を流す」など、業態と選曲のミスマッチは客層離れの直接原因になります。BGMは「店のキャラクター」を伝える要素なので、ターゲットと違う選曲はそのまま「自分向けの店ではない」というメッセージになります。
業態別プレイリストが用意されているサービスを選び、「居酒屋」「和食」「ダイニングバー」など自店に近いカテゴリを選ぶだけでミスマッチは大幅に減らせます。
注意点4:周辺商業施設・住宅への音漏れ配慮
繁華街の路面店や住宅街の居酒屋では、店外への音漏れにも配慮が必要です。地域の条例で深夜時間帯の騒音基準(45-50 dB程度)が定められており、苦情が累積すると行政指導や営業時間制限の対象になりえます。
ピーク時間帯はドアの開閉時に音が漏れやすいため、入口付近のスピーカー音量を控えめに、店奥を相対的に大きめにする運用も有効です。22時以降は全体音量を5-10 dB下げる「夜間モード」を組んでおくと、近隣との関係も良好に保てます。
よくある質問(FAQ)
Q1:居酒屋でSpotifyやYouTube Musicを流すのは違法ですか?
SpotifyとYouTube Musicの個人プラン(Apple Musicの個人プランも同様)の利用規約は「個人および非営利目的での利用」に限定されています。居酒屋などの店舗で流すことは規約違反に該当する可能性が高い領域です。
加えて、無許諾で著作権のある楽曲を店舗で再生する行為は著作権法違反にあたる可能性もあります。「規約違反」と「著作権法違反」は法的には別物ですが、個人サブスクの店舗利用は両方に該当する可能性があるため、店舗向けBGMサービスへ切り替えることをおすすめします。
Q2:JASRACへの申請は本当に必要ですか?
居酒屋でCDや購入したダウンロード音源を流す場合、JASRAC管理楽曲についてはJASRACへの使用料支払いが必要です。JASRAC管理楽曲は国内楽曲の大半を占めるため、実質的に「JASRAC契約なしでBGMを流す」のは現実的ではありません。
ただし、店舗向けBGMサービス(BGM Pro・USEN MUSICなど)を使えば、サービス事業者がJASRACへの支払いを代行しているため、店舗オーナー側での個別申請は不要です。「申請手続きを省きたい」「楽曲管理を任せたい」場合はサブスク型サービスが圧倒的に楽です。
Q3:カラオケ機器の使用料とBGM使用料は別ですか?
はい、JASRAC使用料はBGM・カラオケ・生演奏でそれぞれ別の規定があります。居酒屋でカラオケ機器を設置している場合、BGM分(床面積別の年額)+ カラオケ分(機器台数別の月額)の両方を支払う必要があります。
カラオケ機器メーカーがJASRACへの支払いを代行しているケースもあるので、契約内容を必ず確認してください。BGMもカラオケも一括で管理したい場合は、第一興商のスターデジオやUSEN MUSICのようなカラオケ機器とBGMを統合運用できるサービスを検討するのも一手です。
Q4:居酒屋でテレビ・スポーツ中継を流すのは合法ですか?
地上波テレビ放送・ラジオ放送をそのまま流すのは著作権法第38条第3項により合法です。録画・録音せずに「リアルタイムでそのまま放送を流す」場合に限り、JASRACへの追加申請も不要です。
ただし、有料放送(DAZN・WOWOW等)の店舗利用は契約条件が個別に定められているため、契約書の確認が必要です。スポーツ中継を売りにしているスポーツバー系の居酒屋は、放送事業者の業務用契約を結ぶケースが一般的です。
Q5:お通し時間帯と本格営業時間でBGMを変えるべきですか?
はい、時間帯によってBGMを切り替えるのは効果的です。お通し時間帯(17-19時)はミドルテンポで来店促進、ピーク帯(19-21時)はアップテンポで活気づくり、ラスト前は再びゆったり系で長居誘導——というように、時間帯と店の戦略に合わせて切り替えると、BGMが売上の操作レバーになります。
スケジュール機能付きのBGMサービス(モンスター・チャンネル・FaRao PROなど)を使えば、時間帯ごとのプレイリスト自動切替が可能です。
Q6:店外まで音漏れする音量はNGですか?
店外への過度な音漏れは騒音苦情・条例違反の対象になりえます。多くの自治体で深夜時間帯の騒音基準(45-50 dB程度)が定められており、住宅街の居酒屋では特に注意が必要です。
ピーク時間帯はドアの開閉で音が漏れるため、入口付近のスピーカー音量を控えめにする・自動ドアの開放時間を短くするなどの工夫が有効です。22時以降は全体音量を下げる「夜間モード」を運用すると、近隣との関係を良好に保てます。
Q7:自分が作った曲やパブリックドメインの曲なら問題ないですか?
自作楽曲は自分が著作権者なので、店舗で自由に流せます。録音した音源を店内で流す行為に問題はありません。ただし、楽曲の編曲・歌詞をクラシック楽曲から流用している場合は、編曲元の著作権処理が必要なケースがあります。
パブリックドメイン(著作権切れ)の楽曲も自由に使えます。日本では作曲家の死後70年が経過した楽曲は著作権が切れており、18〜19世紀のクラシック楽曲は基本的にパブリックドメインです。ただし「演奏者の録音」には著作隣接権(原盤権)が別途あるため、CD音源を流すには原盤権処理が必要になります。
Q8:BGM Proには居酒屋向けプレイリストはありますか?
はい、 BGM Pro には居酒屋向けのプレイリストが用意されています。再生ボタンを押すだけで居酒屋の雰囲気に合う楽曲が流れ、自動ループ再生にも対応しているため、朝に再生を始めれば閉店まで音楽が途切れません。
7日間の無料トライアル(クレジットカード登録不要・自動課金なし)で、自店の雰囲気に合うかをノーリスクで試せます。
Q9:居酒屋でかけるBGMは何がいいですか?
業態と客層によって最適なジャンルが変わります。大衆居酒屋には歌謡曲・90s J-POP・ピアノジャズ、和食居酒屋には和ジャズ・お琴・尺八、創作モダン居酒屋にはシティポップ・Lo-Fiジャズ、ダイニングバーにはボサノバ・スムースジャズが代表的な組み合わせです。
時間帯ではランチ90-110 BPM、19-21時のピーク帯は120 BPM前後、21時以降は90-100 BPMのゆったり系——というように、業態×時間帯のマトリクスで設計するのがコツです。詳しい業態別・時間帯別の選曲は本記事の上部セクションで解説しています。
Q10:居酒屋のBGMの音量は何dBが正解ですか?
居酒屋BGMの適正音量は65〜70 dBが目安です。これは「会話の声がはっきり聞こえつつ、音楽もバックで認識できる」レベルで、図書館(40 dB)や普通の会話(60 dB)よりやや大きめ、賑やかな飲食店(70-75 dB)よりやや控えめという位置になります。
ピーク時は店内の話し声が増えて全体音量が上がるため、相対的にBGMが聞こえにくくなります。スマホの「dB計測」アプリで時間帯別に計測し、ピーク時は2-5 dB上げる運用が理想です。22時以降は5-10 dB下げて「夜間モード」にすると、近隣への音漏れも抑えられます。
Q11:居酒屋のJASRAC使用料は年いくらですか?
居酒屋でBGM利用(生演奏・カラオケなしの一般的な居酒屋)の場合、JASRAC使用料は500㎡以下で年6,000円(税別)が基本です。500〜1,000㎡で年12,000円、1,000〜3,000㎡で年18,000円となります。ほとんどの個人居酒屋は500㎡以下に収まるため、標準は年6,000円です。
ただしこれはJASRAC管理楽曲のみの使用料で、CDの著作隣接権(原盤権)処理は別途必要になります。CD・楽曲購入費も加味すると初年度のトータルコストは数万円〜になるため、月額980円〜の店舗BGMサービスを使ったほうが手間・コスト両面で実質的に安く済むケースが多いです。
まとめ:居酒屋BGMはBGM Proで月額980円から
SpotifyやYouTube Musicの個人プランを居酒屋で流すのは、利用規約違反かつ著作権法上のリスクもある領域です。一方、JASRACへ直接申請する方法は手続きが煩雑で、毎年の更新作業も必要になります。
この記事で紹介した居酒屋向け店舗BGMサービスはほとんどが無料トライアルを用意しています。各サービスの特徴を参考に、気になったサービスはまず無料トライアルで自分のお店に合うかどうかを試してみてください。実際に営業時間中に流して、スタッフと客の反応を見ることが、失敗しないBGM選びの一番の近道です。
迷ったら、業態別プレイリスト・iOS/Android/FireOS/PCブラウザ対応・月額980円〜のコスパのバランスが取れた BGM Pro がおすすめです。月額980円〜・初期費用0円・クレジットカード登録不要の7日間無料トライアルがあるので、実際にお店で使ってみてから判断できます。

この記事の著者
網谷泰平
BGM Pro 編集責任者
店舗BGMアプリ「BGM Pro」を運営する店舗音楽の専門家。飲食店・美容室・サロン・ホテル・クリニックなど全業種に最適な店舗向けBGMの制作・選定に累計3,000曲以上携わってきました。マガジンでは、著作権・業種別の選曲ノウハウ・店舗の雰囲気づくりなど、現場で役立つ情報の企画・執筆・監修を担当しています。