【無料あり】店舗BGMで使える著作権フリー音源おすすめ10選|全サービスの規約を原文で確認した商用利用OK比較【2026年版】

「店舗のBGMにお金をかけたくない。著作権フリーの無料音源で済ませられないか」——飲食店やカフェ、美容室のオーナーなら一度は考える選択肢です。実際、無料の著作権フリーBGMだけで店内BGMを運用しているお店はあります。
ただし落とし穴もあります。10サービスの利用規約を原文で読み比べると、「無料でダウンロードできる」と「店舗で流してよい」はまったく別の話です。比較記事が「無料で使える」と紹介しているサイトの中には、実は商用利用のたびに事前申請が必要なサイトや、クレジット表記が必須のサイトが混ざっています。
先に結論をお伝えすると、完全無料で店内BGMに使いやすいのは、規約に店舗利用OKが明記されているDOVA-SYNDROMEと甘茶の音楽工房です。そして「規約確認・選曲・ダウンロード・プレイリスト管理」の手間まで考えるなら、月額980円〜で権利処理済みの楽曲が使い放題になる BGM Pro のような店舗向けBGMサービスが現実的な選択肢になります。
この記事でわかること
- 店舗でBGMを流すときに手続きが必要になる法律上の仕組み
- 著作権フリー音源で店舗BGMをまかなう3つの方法と向き不向き
- 無料・有料の著作権フリーBGM10サービスの規約原文にもとづく店舗利用可否
- 比較記事が見落としがちな「無料サイトの落とし穴」5つ
- 無料運用と店舗向けBGMサービスのコスト・手間の実際の差
目次
【結論】無料で済ませるなら「店舗利用OKが規約に明記されたサイト」を選ぶ

無料の著作権フリーBGMサイトを店舗で使うときの判断基準は、突き詰めると1つです。「店舗利用OKが規約やFAQに明記されているか」。
10サービスの店舗利用可否は、次の4段階に分かれます。
| 判定 | サービス | 根拠 |
|---|---|---|
| 店舗OKと明記(無料) | DOVA-SYNDROME/甘茶の音楽工房 | 規約・FAQに店舗利用OKの記載あり |
| 店舗OKと明記(有料) | Audiostock(単品1,210円〜)/WHITE BGM(CD 3,080円) | 規約条文で店舗BGM利用を明記 |
| 条件付きで使える | 魔王魂/MusMus/HURT RECORD | クレジット表記必須・事前申請制など、規約の条件を守れば使える |
| 記載なし・店舗では使えない | Pixabay Music/YouTubeオーディオライブラリ/Epidemic Sound通常プラン | 店舗再生を許可する記載がない、または動画利用に限定 |
「無料でダウンロードできるサイト=店舗で流してよいサイト」ではありません。判定の根拠となる規約の条文は、個別解説の章に原文の引用があります。
なお、規約の確認や選曲・ダウンロードの手間をかけずに済ませたい場合は、権利処理済みの楽曲を月額980円〜で使える BGM Pro のような店舗向けBGMサービスという選択肢もあります。7日間の無料トライアル(クレジットカード登録不要・自動課金なし)で試せるので、比較検討の土台としてどうぞ。
「著作権フリー」とは?実は法律用語ではない
「著作権フリー」は法律で定義された言葉ではありません。 著作権法の条文にも、文化庁の「著作権テキスト 令和7年度版」にも、この言葉は出てきません。市場で使われている商業的な呼び方なので、何がどこまで許されるかは、その素材ごとの利用規約を読まないと分かりません。
同じ「著作権フリー」を名乗るサイトでも、規約の中身は「完全に自由」から「動画専用・店舗不可」までバラバラです。
似た言葉との違いを整理
| 言葉 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| 著作権フリー | 法的定義なし。「著作権処理が不要」程度の商業表現 | 規約を読むまで範囲は不明 |
| 商用利用OK・商用フリー | 営利目的の利用を許可するという意思表示 | 「商用利用可能」でも店舗BGM(公の再生)が含まれるかは別問題 |
| ロイヤリティフリー | 一度の購入・許諾で追加使用料なし | 無料とは限らない |
| CC0・パブリックドメイン | 権利の放棄・消滅 | 後述のとおり録音物には別の権利が残る場合がある |
「商用フリー」「商用利用可能」とうたわれた音源でも、確認すべきポイントは同じです。商用利用OKと書かれていても、その「商用」に店内BGMとしての再生(公の演奏)が含まれているかは、規約の文言次第です。
著作権が切れた曲(クラシック等)なら自由に使える?
楽曲の著作権は、原則として作曲者・作詞者が亡くなった年の翌年から70年で消滅します(著作権法51条2項)。ただしここで終わりではありません。
その曲を演奏した人(実演家)と、録音した人(レコード製作者、いわゆる「原盤」を作った側)にも別の権利があります。実演は実演後70年、レコードは発売後70年です(同101条2項)。
つまり「クラシックだから自由に使える」とは言い切れません。曲そのものの著作権は切れていても、そのCDの演奏・録音の権利は生きていることが多いためです。使いたい音源が「曲」だけでなく「録音」までクリアになっているかの確認が必要です。
なぜ店舗でBGMを流すと手続きが必要になるのか
店舗でのBGM再生には、原則として著作権の手続きが必要です(著作権法22条の演奏権)。著作権フリー音源を手続きなしで流せるのは、この原則に例外があるためです。
CDやアプリでの再生も法律上は「演奏」になる?
店舗BGMに関係する権利は、主に演奏権です(著作権法22条)。「演奏」というと生演奏を思い浮かべますが、同じ法律の2条7項に「録音され、又は録画されたものを再生すること」も含むと書かれているため、CDやスマホアプリで音源を再生することも法律上は「演奏」として扱われます。
かつては附則14条という経過措置があり、特定業種を除けば市販の録音物を店で再生することは権利の対象外でした。この規定は1999年の改正で削除され、文化庁の資料によると、JASRACがBGMの使用料を徴収し始めたのは2002年からです。「昔は自由だったから今も大丈夫」という理解は更新が必要です。
JASRACの使用料はいくら?
JASRAC管理曲を店舗BGMで流す場合、500㎡以下の店舗なら年6,000円(税別・1店舗あたり)が目安です。金額は「使用料規程 第12節 BGM」で公開されており、1店舗(一演奏場所)単位・店舗面積に応じて変わります。
| 店舗面積 | 年額(年間包括契約) | 月額 |
|---|---|---|
| 500㎡まで | 6,000円 | 1,200円 |
| 1,000㎡まで | 10,000円 | 2,000円 |
| 3,000㎡まで | 20,000円 | 4,000円 |
いずれも税別で、消費税相当額が別途加算されます(出典:JASRAC使用料規程 第12節)。多くの個人店は500㎡以下の区分に収まります。
手続きが不要になるケース=「JASRAC非管理曲のみ」の利用
重要なのは、JASRAC自身が「手続きが不要となるBGMの利用方法」を公開していることです。そのなかに「JASRAC非管理楽曲のみとなる利用方法」が挙げられています。具体的には「著作権が消滅した楽曲のみを用いる場合」と「JASRACが演奏利用を管理していない楽曲のみを用いる場合」です(出典:JASRAC「各種施設でのBGM」)。
著作権フリー音源で店舗BGMをまかなう方法は、すべてこの仕組みの上に成り立っています。管理団体が関与しない楽曲だけを流すなら、店舗側の申請・支払いは不要になる——だからこそ、その楽曲が本当に「店舗で流してよい条件」で提供されているかを、規約で確かめる必要があるわけです。
ちなみに、テレビやラジオの放送を家庭用の受信機でそのまま流す場合も、著作権法38条3項により手続きが不要とされています。ただしインターネットラジオや、放送を録音して流す場合は原則として手続きが必要とJASRACは案内しているので、「放送をそのまま・家庭用受信機で」という条件を外れないよう注意してください。
なお、2026年6月24日公布の著作権法改正で「レコード演奏・伝達権」が新設され、市販CD・配信音源を店内で流す場合には、将来的に実演家・レコード製作者への二次使用料も発生する見込みです。施行日と金額は2026年8月時点で未定です。
店舗BGMを著作権フリー音源でまかなう3つの方法

「著作権フリーで店舗BGMを流す」と一口に言っても、実際のルートは3つに分かれます。それぞれコストと手間が大きく違います。
| 方法 | 費用の目安 | 手間 | 向いているお店 |
|---|---|---|---|
| 1. 無料素材サイトからダウンロード | 0円 | 高(規約確認・選曲・DL・プレイリスト管理をすべて自分で) | BGMの曲数が少なくてよい・作業時間を確保できる |
| 2. 買い切り型の有料音源(CD・単品購入) | 1曲1,210円〜/CD1枚3,080円 | 中(購入と再生環境の準備) | 決まった雰囲気を長期間変えずに流す |
| 3. CC0・パブリックドメイン音源 | 0円 | 高(ライセンス種別と原盤の確認が必要) | 権利関係を自分で判断できる |
どの方法も、規約の確認・選曲・ダウンロードといった作業は店舗側に残ります。この手間を考えると、権利処理済みの楽曲を月額制で使えるBGM ProやUSENのような店舗向けBGMサービスも候補に入ってきます。
【比較表】著作権フリーBGM10サービスの店舗利用可否
無料の著作権フリーBGMサイトの多くは、規約上「店舗での再生」を明確には許可していません。10サービスのうち、店舗利用OKが規約・FAQに明記されている無料サイトはDOVA-SYNDROMEと甘茶の音楽工房の2つだけです。
以下は各サービスの利用規約・FAQ(2026年7月25日時点)にもとづく一覧です。「店舗利用」列は、規約に店内BGM利用を許可する明確な文言があるかどうかの判定です。
| サービス | 店舗利用 | 料金 | クレジット表記 | 曲数 |
|---|---|---|---|---|
| DOVA-SYNDROME | 店舗OKと明記 | 無料 | 不要(推奨) | 約19,000曲 |
| 甘茶の音楽工房 | 店舗OKと明記 | 無料 | 不要(推奨) | 500曲以上 |
| 魔王魂 | 記載なし(商用は全面OK) | 無料 | 「可能な限り」表記 | 非公表 |
| MusMus | 条件付き | 無料(表記必須) | 必須(リンク形式) | 約270曲 |
| HURT RECORD | 条件付き(事前申請制) | 無料 | 申請時に要確認 | 約2,700曲 |
| Pixabay Music | 記載なし(グレー) | 無料 | 不要 | 26万点以上 |
| YouTubeオーディオライブラリ | 使えない(動画専用) | 無料 | 種別による | 非公表 |
| Audiostock | 店舗OKと明記(1曲=1店舗) | 単品1,210円〜 | 不要 | 100万点以上(BGM・効果音等) |
| WHITE BGM | 店舗OKと明記(1店舗1枚) | CD一律3,080円 | 不要 | 商品による |
| Epidemic Sound | 通常プランでは使えない | 店舗向けは要問い合わせ | 不要 | 55,000曲以上 |
曲数は各サイトの公表値(2026年7月時点。総数非公表のMusMusはサイト掲載数)。「無料だから」で選ぶと、条件付きや実質不可のサービスを踏んでしまう可能性があることが分かります。
規約もサービス内容も変わることがあるため、導入前には必ず最新の規約を確認してください。
【個別解説】各サービスの規約と店舗利用判定
10サービスのうち、規約・FAQで店舗BGM利用OKと明記しているのは、DOVA-SYNDROME・甘茶の音楽工房・Audiostock・WHITE BGMの4つだけです。残る6つは「条件付きで使える」「記載がなくグレー」「動画専用で使えない」のいずれかに分かれます。
DOVA-SYNDROME|約19,000曲・店舗利用の明記あり

無料サイトの第一候補です。 音源利用ライセンスの「背景音楽としての利用例」に「店舗、結婚式、その他イベントでの利用」が明記されており、FAQでも「店内BGMとして流しても良いですか?」に「一旦ダウンロードして外部メディア(CDに焼く・mp3プレーヤー等)でご利用ください」と回答しています。
店舗・イベントなどでの利用の際、当サイトから直接音源を再生すること(※ダウンロードしてご利用ください。) (出典:DOVA-SYNDROMEサイト利用規約・禁止事項)
注意点は2つ。サイトから直接ストリーミング再生するのは禁止(必ずダウンロードして使う)。そして、ライセンスは「作曲・制作者の制定した利用条件による限り」という前提付きなので、曲ごとに作曲者個別の条件が付いていないかの確認は必要です。
クレジット表記は「必須ではありませんが、可能な限り記載をお願いします」という位置づけ。運営は株式会社TRACKS、公開曲数は約19,000曲(2026年8月のサイト表記は19,123曲)で、無料サイトとしては国内最大級です。
甘茶の音楽工房|FAQで店舗利用に明確回答

個人運営(管理人:甘茶氏)の老舗サイトです。FAQに「お店のBGMとして使っても良いですか?」→「問題ありません。」という直接の質疑応答があり、店舗利用の根拠が明確です。
規約では商用・個人を問わず利用でき、クレジット表記は任意。「楽曲を使用した作品をJASRACなど著作権管理団体に登録することはできません」という禁止条項があり、これは利用者側から見ると管理団体に取り込まれにくい設計ともいえます。
公開曲数は500曲以上(サイト表記)、音源はMP3 128kbpsのみ。ヒーリング・アコースティック系が中心なので、カフェやサロンの落ち着いた雰囲気づくりに向いています。
魔王魂|包括許諾は広いが「店舗」の明記はなし

「個人・商用問わず、あらゆるジャンルのコンテンツで利用できます」「あなたがJASRACや著作管理団体から料金を請求されることはありません」と、包括的な許諾を明言している人気サイトです(運営:株式会社ジョーカーサウンズ、作曲:森田交一氏)。
ただし規約本文(2026年7月25日時点)に「店舗」「店内」という語は出てきません。包括許諾の範囲に店内BGMが含まれると読むのが自然ですが、DOVAや甘茶のようなはっきりした記載はない、という位置づけです。
もう1つの特徴は著作表記です。「可能な限り『音楽:魔王魂』みたいに著作表記して下さい」とあり、CC BY 4.0での利用も選べます。店内BGMでは表示場所がないため、表記をどう扱うか(例:店内POPやメニューに記載)を決めてから使うのが無難です。
MusMus|クレジット表記が「無償利用の対価」

おしゃれなカフェ系楽曲で知られるサイトですが、店舗BGMとの相性には注意が必要です。FAQに店舗利用への回答はあるものの、無償利用の条件が「公式サイトへのリンク形式のクレジット表記」とされています。
店内スピーカーから流すだけの利用では、リンクを設置する場所がありません。表記できない場合は有償(1曲・1コンテンツあたり3,990円)という規約構造なので、「無料サイト」として扱うと規約とズレが生じます。
また、一部楽曲は音楽出版社経由でNexToneに「放送」分野のみ管理委託されています。店舗BGM(演奏)とは別の区分ですが、権利関係が完全にシンプルというわけではない点は頭に入れておきたいところです。公開曲数はBGM約270曲(総数は非公表・2026年7月25日時点のサイト掲載数)。
HURT RECORD|店舗利用は「都度の事前申請」が必要

152名のサウンドクリエイターが参加する有名な無料配布サイトで、比較記事でも「無料で使える」と紹介されがちです。しかし規約を原文で読むと、店舗BGMとしての利用は無条件ではありません。
規約は商用利用を「業務の一環(生業)として利益をもたらす為のご利用」と定義しており、店舗のBGMはこれに該当します。そして商用利用には、使用者名・公開先・楽曲名・内容詳細の4項目を事前に提示し、許諾のメールを受け取ることが求められています。FAQでは「商用利用をする度に、毎回ご連絡が必要になりますか?」に対し、都度連絡が必要と回答されています。
商用利用の場合は、事前に(中略)許諾のメールを受け取る必要があります (出典:HURT RECORD 利用規約)
つまり「無料でダウンロードして、そのまま店内で流す」は規約の想定外です。申請して許諾メールを受け取れば無料で使えるので、使うなら許諾メールを保管しておく運用まで含めて検討してください。公開曲数は約2,700曲(2026年7月25日のサイト表示は2,721曲)。
Pixabay Music|商用OK・クレジット不要だが「店舗」の記載なし

画像素材で有名なPixabay(Canva傘下)の音楽版です。Pixabay Content Licenseは商用利用を明示的に許可し、クレジット表記も不要。禁止事項に店内再生を禁じる項目はありません。
ただし、規約に「店舗」「店内BGM」「公の演奏」にあたる文言は登場しません。「商用OKだから店内再生も含まれるだろう」という読み方はできても、店舗利用を許可するはっきりした記載はない。比較表の判定が「記載なし(グレー)」なのはこのためです。
もう1つ誤解が多いのは「PixabayはすべてCC0」という説です。CC0が適用されるのは2019年1月9日より前に公開されたコンテンツ限定で、現在の音楽素材のほぼすべては独自ライセンスの範囲内で使えるだけです。楽曲数は26万点以上と圧倒的ですが、店舗利用の根拠は他サイトより一段弱いと考えておくのが安全です。
YouTubeオーディオライブラリ|動画専用・店内BGMには使えない

YouTubeオーディオライブラリの許諾範囲は、「YouTubeにアップロードする動画」に限定されています。ヘルプは一貫して「動画で使用できる」と書いており、店内スピーカーでの再生を許諾する文言はありません。
さらに、YouTube自体を店内で流す行為は利用規約で明示的に禁止されています。
不特定または多数の人のために(中略)音楽をストリーミングしたりすることはできません (出典:YouTube利用規約)
「著作権フリー」をうたうYouTube上のBGM動画・生放送チャンネルも同様で、音源自体の権利と「YouTubeというサービスを店で流すこと」は別問題です。
Audiostock|規約条文で店舗BGM利用OKを明記(1曲=1店舗)

有料の音源素材サイトですが、店舗利用の根拠がもっとも明確なサービスの1つです。利用規約第10条第3項が店舗BGM利用を正面から認めています。
会員が作品をBGMとして利用することは認められます。ただし、作品一点の購入に対し、一つの店舗又は施設内での使用を超え、複数の店舗又は施設にまたがって利用することはできません。 (出典:Audiostock利用規約)
単品購入はBGM1曲1,210円〜(税込)。定額制もありますが、「店舗で流すBGM」が使用可になるのはスタンダードプラン以上(月2,365円・年間一括の場合)で、動画配信者プラン(月858円)は店舗利用不可です。プラン選びを間違えやすいので注意してください。
一部楽曲はJASRAC・NexToneに部分委託されていますが、報告義務が生じるのはテレビ・ラジオ放送での利用のみと案内されています。クレジット表記は不要。数曲だけ買い切りたい小規模店向きの選択肢です。
WHITE BGM|店舗BGM専用CD・JASRAC非信託を明記

店舗BGM用の「著作権フリーCD」の代表格です。無料素材サイトではなく、店舗BGM専用のCDを1枚3,080円(税込・一律)で販売する通販サイトです。
利用規約第1条が「興行・店舗などの業務目的」での使用を正面から許諾しており、FAQでは「著作権の管理をJASRACに信託していないオリジナル楽曲です」と非信託を明記。商品ページにも「著作権管理団体への申請:不要」の項目があります。店舗利用を前提に設計された、規約上もっとも迷いのない買い切り型です。
制約は「1店舗1枚」(複数店舗は店舗数分の購入が必要)と、映像制作・SNS投稿への使用は不可(空間演出専用)という点。CDをMP3に変換してタブレットで流す運用は認められています。名曲カバーなどパブリックドメイン系商品は、海外店舗での利用では前提が変わる点にも注意してください。
Epidemic Sound|通常サブスクは店内再生禁止・店舗向けは別サービス

動画クリエイター向けとして世界的に有名なサービスですが、通常のサブスクリプション(Creator/Pro等)は、動画やポッドキャストに音を付けるためのシンクロ用ライセンスです。3プラン共通で「楽曲単体での再生(standalone use)」が禁止されており、店内BGMには使えません。
店内BGMは「In-store Music」という別サービスとして提供されており、料金は公開されておらず要問い合わせです(各国のパートナー経由で提供)。「Epidemic Soundを契約しているから店でも流せる」と考えるのは規約違反になるので、動画用と店舗用は別契約と覚えておいてください。
→ Epidemic Sound In-store Music
無料の著作権フリーBGMを店舗で使う前の注意点5つ

無料の著作権フリーBGMを店舗で使う前に確認すべきは、店舗再生の可否・クレジットの表示場所・後から管理曲になる可能性・J-WIDの限界・管理コストの5点です。
1. 「無料DL可」と「店舗再生可」を区別する
ここまで見てきたとおり、無料でダウンロードできることと、店内で流してよいことは別です。規約に店舗・店内BGM・イベント利用の明記があるかを最初に確認してください。
2. クレジット表記の要否と「表示場所」を確認する
MusMusのように表記が無償利用の条件になっているサイトでは、店内スピーカーだけの利用だと条件を満たせません。表記が必要な場合は、店内POP・メニュー・店舗サイトなど、どこに表示するかを決めてから使い始めるのが安全です。
3. 「後から管理曲になる」可能性を知っておく
JASRACの管理委託契約約款は、信託の対象を「その有する全ての音楽著作権及び将来取得する全ての音楽著作権」と定めています。ある作曲者が無償公開していた曲も、その作曲者が後からJASRACと契約すれば原則として管理下に入ります。「配布された当時はフリーだった」ことは、いま非管理である保証にはなりません。
4. J-WID検索は万能ではない
JASRACの作品データベース「J-WID」で管理状況を調べられますが、J-WID自身が「利用実績や届出のない作品は、掲載されていない場合があります」と注記しています。検索して出てこなかったからといって、非管理と確定できるわけではありません。なお、JASRACの管理作品数は約9,876万曲(2026年5月時点のCIS-Net登録数)にのぼります。
5. ダウンロード音源の管理コストを見積もる
規約確認・選曲・ダウンロード・プレイリスト作成・新曲の追加・複数端末への配布。無料運用ではこれらがすべて店舗側の作業になります。1曲5分のBGMで営業10時間を無音なしで回すには120曲必要という計算になり、選曲だけでも相当な時間がかかります。
CCライセンスの音源は店舗で使える?
CC(クリエイティブ・コモンズ)ライセンスの音源は、「NC(非営利)」が付いていなければ店舗BGMにも使える余地があります。見るべきポイントは表示の種類です。
| 表示 | 主な条件 | 営利店舗のBGM |
|---|---|---|
| CC0 | 条件なし(クレジット表示も不要) | 使いやすい |
| CC BY | クレジット表示 | 表示方法を用意できれば可 |
| CC BY-SA/BY-ND | 表示+継承/改変禁止 | 再生するだけなら可 |
| CC BY-NC系 | 非営利 | 避けるのが無難 |
CC0はクリエイティブ・コモンズ自身が「ライセンスではなくパブリックドメインへの提供」と説明しているもので、日本語のコモンズ証には「営利目的であっても、許可を得ずに複製、改変・翻案、配布、上演・演奏することが出来ます」と明記されています。隣接する権利まで放棄の対象に含む点も、店舗利用では心強いところです。
一方、NC(非営利)付きは要注意です。CC BY-NC 4.0のリーガルコードは「非営利」を「商業的な利得や金銭的報酬を、主たる目的とせず、それらに主に向けられてもいないこと」と定義しています。売上を目的に営む店舗のBGMは、この条件を満たさない可能性が高いと考えられます。NC付きの音源は店舗BGMでは避けておくのが無難です。
なお「パブリックドメイン」をうたう音源は、曲の著作権が切れていても録音の権利(実演家・レコード製作者)が残っている場合があります。録音までクリアになっているかの確認を忘れないでください。
無料運用と店舗向けBGMサービス、どちらが得か
金銭コストだけなら無料運用が有利ですが、規約確認・選曲・プレイリスト管理の時間まで含めると差は逆転しやすいのが実情です。無料の著作権フリー音源での自力運用と、権利処理済みの店舗向けBGMサービスを実務目線で比べます。
| 比較項目 | 無料素材サイト運用 | 店舗向けBGMサービス |
|---|---|---|
| 金銭コスト | 0円 | 月額980円〜 |
| 規約・権利の確認 | 自分で全曲確認(変更の追跡も) | 事業者側で処理済み |
| 選曲・プレイリスト | 自分でDL・構成・更新 | 業種・雰囲気別に用意済み |
| 曲数 | サイトとジャンルに依存 | BGM Proの場合 約5,000曲・オールジャンル |
| 飽き対策・新曲 | 手動で追加DL | 自動で追加・スケジュール再生 |
| 複数端末・店舗展開 | 端末ごとに手動コピー | アプリログインのみ |
無料運用の実質コストは「時間」です。開店準備で忙しい時期に、規約を読み、曲を集め、プレイリストを組み、飽きたら入れ替える——この作業時間を人件費に換算すると、月額980円を下回るケースはかなり限られます。
月1,000円弱で時間を買うと考えると、店舗向けBGMサービスは無料派のオーナーにとっても検討に値する選択肢です。
BGM Pro|権利処理済み・月額980円〜の店舗向けBGMアプリ

手前味噌になりますが、当マガジンを運営するBGM Proも「著作権の手続きなしで店内BGMを流したい」というニーズに応えるサービスです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金(税込) | 月額980円(2年プラン)/1,480円(1年プラン)/1,980円(月額プラン)・初期費用無料 |
| 楽曲 | 約5,000曲・オールジャンル。AI技術を活用して制作したオリジナル楽曲と、CC0音源をもとに制作した楽曲のみ |
| 著作権 | JASRAC等への申請・追加著作権料は不要(商用利用OK) |
| 対応端末 | iPhone/iPad、Android、Fireタブレット、PC(Webブラウザ)。専用機器不要 |
| 機能 | 業種・雰囲気別プレイリスト、スケジュール再生、CM・アナウンス差し込み |
| 端末台数 | 1契約で台数上限なし(同一施設内) |
| 無料トライアル | 7日間(クレジットカード登録不要・自動課金なし) |
配信楽曲はすべて、AI技術を活用して制作したオリジナル楽曲、または著作権の権利放棄が明示されたパブリックドメイン(CC0)音源をもとに制作したものです。つまり「管理団体が関与しない楽曲のみを流す」という仕組みを、サービスとして丸ごと提供している形です。
無料素材サイトと違い、選曲・プレイリスト・新曲追加・スケジュール再生までアプリ側で完結します。まずは7日間の無料トライアルで、実際のお店の雰囲気に合うか試してみてください。
→ BGM Pro 公式サイトで7日間無料トライアルを申し込む
よくある質問(FAQ)
Q1:お店で無料のフリーBGMを流してもいいですか?
A. 規約に店舗利用OKの記載があるサイトの音源なら、規約の範囲内で流せます。 DOVA-SYNDROMEや甘茶の音楽工房のように店内BGM利用が明記されたサイトを選び、ダウンロードして使う・クレジット要否を確認するなど、各サイトの条件を守ることが前提です。「無料でダウンロードできる」だけのサイトは、店舗での再生まで許諾しているとは限りません。
Q2:YouTubeの「著作権フリーBGM」動画をお店で流してもいいですか?
A. YouTubeの利用規約違反になるため、おすすめできません。 YouTubeの規約は「不特定または多数の人のために」音楽をストリーミングすることを禁じています。音源自体が著作権フリーをうたっていても、YouTubeというサービスを店内で公に流すこと自体が規約の対象です。音源の権利とプラットフォームの規約は別問題として考えてください。
Q3:SpotifyやApple Musicの楽曲を、著作権フリー音源の代わりに店で流してもいいですか?
A. 個人向け音楽サブスクの店舗利用は、利用規約違反であり著作権法違反のリスクもあります。 SpotifyやApple Music、Amazon Musicなどは個人利用を前提としたサービスで、店舗での再生は規約で認められていません。また、流れる楽曲の多くはJASRAC等の管理曲なので、店舗(公衆)での無許諾再生は著作権法上の問題にもなり得ます。「月額を払っているから大丈夫」とはならない点に注意してください。
Q4:著作権フリーのCDはどこで買えますか?
A. 店舗BGM専用CDを販売するWHITE BGM(1枚3,080円・税込)が代表的です。 利用規約で店舗利用OKを明記し、JASRACに信託していないことも明言されているため、権利面で迷いがありません。1店舗1枚が原則で、複数店舗では店舗数分の購入が必要です。Audiostockの単品購入(1曲1,210円〜)も「1曲=1店舗」の条件で店舗BGMに使えます。
Q5:無料の著作権フリー音源だけで店舗BGMを完全にまかなえますか?
A. 可能ですが、選曲・管理の作業量は覚悟が必要です。 営業時間中を無音なしで回すには相当な曲数が必要で、規約確認・ダウンロード・プレイリスト構成・新曲追加がすべて手作業になります。曲数を確保しやすいのはDOVA-SYNDROME(約19,000曲)ですが、作業時間を人件費として見積もったうえで、月額制サービスと比較することをおすすめします。
Q6:J-WIDで検索して出てこなければ、その曲は使って大丈夫ですか?
A. 「出てこない=非管理」と確定できるわけではありません。 J-WID自身が、利用実績や届出のない作品は掲載されていない場合があると注記しています。また、権利者が後からJASRACと信託契約を結べば、過去にフリー配布されていた曲も原則として管理下に入ります。不安が残る場合は、規約で店舗利用OKと明記しているサイトの音源か、権利処理済みの店舗向けサービスを使うほうが確実です。
Q7:JASRACの使用料はいくらですか?
A. 500㎡以下の店舗なら、年間包括契約で年6,000円(税別・1店舗あたり)が目安です。 JASRACの「使用料規程 第12節 BGM」で公開されており、店舗面積が広いほど金額が上がります(月額契約なら月1,200円・税別〜)。ただしこれは作詞・作曲の著作権に対する使用料で、管理団体が関与しない楽曲のみを流す場合は、この手続き自体が不要になります。
Q8:「著作権フリー」と「商用利用OK」はどう違いますか?
A. どちらも法律用語ではなく、意味はサイトごとの規約次第です。 著作権フリーは「著作権の手続きが不要」程度の商業的な呼び方で、著作権自体が放棄されているとは限りません(多くのサイトは著作権を保持したまま利用を許諾しています)。商用利用OKも、営利利用の許可を意味するだけで、店内BGMとしての公の再生が含まれるかは規約の文言を確認する必要があります。
Q9:BGM Proと無料素材サイトの違いは何ですか?
A. 権利処理と選曲・管理の手間を、サービス側が引き受けるかどうかの違いです。 無料素材サイトは0円ですが、規約確認・選曲・ダウンロード・プレイリスト管理をすべて店舗側で行います。BGM Proは月額980円〜で、権利処理済みの約5,000曲が業種別プレイリストとして用意され、スケジュール再生やCM差し込みまでアプリで完結します。7日間の無料トライアル(カード登録不要)で比較してみてください。
まとめ:著作権フリーの店舗BGMは「規約の明記」で選ぶ
無料の著作権フリー音源で店舗BGMをまかなうこと自体は可能です。ただし「無料でダウンロードできるサイト」と「店舗での再生を許諾しているサイト」は別物で、判断の決め手は規約に店舗利用の明記があるかどうかです。完全無料ならDOVA-SYNDROMEと甘茶の音楽工房、買い切りならWHITE BGMとAudiostockが、規約上の根拠が明確な選択肢です。
一方で、規約の確認・選曲・プレイリスト管理・新曲追加という運用コストは、無料である限りずっと店舗側に残り続けます。開業準備や日々の営業で忙しいなら、その時間を月額980円で手放すという考え方も合理的です。
迷ったら、権利処理済みの楽曲だけを配信し、JASRAC等への申請が一切不要な BGM Pro から試してみてください。月額980円〜・初期費用0円で、7日間の無料トライアルはクレジットカード登録不要・自動課金なし。実際のお店で流してみてから判断できます。
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※ 2026年8月時点の公開情報をもとにしています。各サービスの規約・料金・条件は変わることがあるので、導入前に必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。法的な判断に迷う場合は、JASRAC等の管理団体や専門家への確認をおすすめします。

この記事の著者
BGM Pro
マガジン編集部
店舗BGMアプリ「BGM Pro」を運営する店舗音楽の専門家。飲食店・美容室・サロン・ホテル・クリニックなど全業種に最適な店舗向けBGMの制作・選定に累計5,000曲以上携わってきました。マガジンでは、著作権・業種別の選曲ノウハウ・店舗の雰囲気づくりなど、現場で役立つ情報の企画・執筆・監修を担当しています。